近赤外分光とAI活用の次世代土壌分析サービスを開始 片倉コープアグリ2025年6月25日
片倉コープアグリ株式会社は、近赤外分光法と独自のAI技術を組み合わせた新たな土壌分析技術を開発し、2025年7月1日より「つくば分析センター」にてサービス提供を開始する。従来法の課題を解消し、非破壊かつ迅速に複数項目を同時評価できるのが特長。
片倉コープアグリ株式会社は、2025年7月1日より、近赤外分光法と独自のAI技術を融合させた次世代型土壌分析サービスを開始する。サービスは、同社のつくば分析センター(茨城県)にて提供される。
本技術は、農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」に基づく土壌診断の高度化に対応するもので、有機物の投入量減少や気象変動により全国的に低下傾向にある地力への対策として開発された。従来の分析法と比べて、非破壊で迅速な処理が可能であり、環境負荷も小さいことが特長である。
従来法では、試薬の使用や複雑な前処理が必要で、1項目ずつしか測定できなかったが、新技術では光を当てるだけで複数項目を一斉に分析できる。従来法との比較試験では、土壌有機物の蓄積量、肥料保持力、りん酸の固定力、土壌由来の窒素量など、重要な土壌特性について同等の精度が確認された。
この技術は2022年および2024年の日本土壌肥料学会でも成果発表が行われており、現場でのさらなる普及に向けた取り組みも進められている。また、本技術は農林水産省の「土づくりイノベーションの実装加速化」事業の一環として実施されたものである。
片倉コープアグリは今後も、土壌診断を中心とした農業ソリューションの強化を図り、持続可能な農業の実現と生産者支援に取り組んでいく方針である。
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