【注意報】早期・普通期水稲に穂吸汁性カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 長崎県2025年7月17日
長崎県病害虫防除所は、早期・普通期水稲に穂吸汁性カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月16日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
長崎県病害虫防除所によると、7月前期(7月14日時点)の巡回調査における穂吸汁性カメムシ類の雑草地すくい取り調査(24地点)の結果、捕虫網による10回すくいとり当り虫数(イネカメムシを除く)は7.0頭(平年5.8頭)と平年よりやや多く、発生地点率は87.5%(同87.6%)だった。
種別ではホソハリカメムシとアカスジカスミカメが主体で、斑点米産出能力の高い大型カメムシ類(ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ)の発生が多い(表)。
近年発生が顕在化しており、全国的に被害が問題となっているイネカメムシについて、県内各地域で発生を確認。斑点米カメムシ類主要4種の予察灯誘殺数は、平年より多く推移している(図)。
(4)福岡管区気象台が7月10日に発表した気象予報によると、向こう1か月の気温は
平年よりかなり高い見込み。カメムシ類の発生に好適となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)カメムシ類の飛来・増殖源である圃場内外のイネ科雑草の除去等、圃場環境整備に努める。なお、水稲の出穂10日前以降の畦畔等の除草はカメムシ類の圃場内への侵入を助長するので避ける。
(2)防除は穂揃期とその7~10日後の2回防除が基本だが、その後も圃場内で生存虫や新たな侵入が認められる場合はさらに追加防除を実施する。
(3)水田への飛来が多くなる夕方に薬剤散布を行うと効果が高い。
(4)イネカメムシは出穂直後から本田へ飛来して吸汁加害するため、防除適期は出穂直後とその7~10日後。他の斑点米カメムシ類の防除適期と異なるので注意する。
(5)薬剤散布にあたっては、農薬の使用基準を遵守するとともに周辺環境(ミツバチや水産動植物等)に配慮し、薬剤の飛散に十分注意する。
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米、稲WCSへの十分な支援を JAグループ2025年10月16日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
「国消国産の日」にマルシェ開催 全国各地の旬の農産物・加工品が集合 JA共済連2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日