【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 府内全域で多発のおそれ 京都府2025年7月22日
京都府病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が府内全域で多発のおそれがあるとして、7月18日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
京都府病害虫防除所によると、7月中旬に行った水田内のすくい取り調査の結果、府内全域の確認ほ場率は23.3%で平年比やや多く、平均虫数は1.0頭で平年比やや多い(表1)。
主要な発生種は、アカヒゲホソミドリカスミカメ(写真1)、アカスジカスミカメ(写真2)、ホソハリカメムシ(写真3)、トゲシラホシカメムシ(写真4)、クモヘリカメムシ(写真5)及びイネカメムシ(写真7)だった。
〇アカスジカスミカメ
予察灯(60W)への誘殺数は、京田辺市で平年並、亀岡市で平年比多く(+)、京丹後市で平年比やや多い(+)。全体では、平年比やや多い(+)。
〇アカヒゲホソミドリカスミカメ
予察灯(60W)への誘殺数は、京田辺市で平年並、亀岡市及び京丹後市で平年比多い(+)。全体では、平年比やや多い(+)。
〇イネカメムシ
予察灯(60W)への誘殺数は、京田辺市及び京丹後市で平年比多く(+)、亀岡市で平年比やや多い(+)。全体では、平年比多い(+)。
これまでに山城地域と丹波地域の一部でミナミアオカメムシ(写真6)の発生を確認。向こう1か月の気温は平年比高い(+)と予想されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)耕種的防除
斑点米カメムシ類はイネ科雑草の種子を餌にすることから、水田周辺のカメムシ類の生息密度を下げるためには、畦畔の草刈りを行うことが有効。草刈りは、イネが出穂する2~3週間前と出穂直前の2回行うと効果的。作業の都合上、1回で済ませる場合は、必ず出穂の10日前までに草刈り等を済ませる。
出穂期に近づきすぎてから行うと、カメムシ類を水田に追い込み、かえって逆効果。水田内のイネ科雑草は、カメムシ類の水田への侵入を助長するので出穂前に除草する。
(2)農薬による防除カメムシ類の密度が高い水田では、薬剤による防除を穂揃期と傾穂期の2回行うことが望ましい。
近年、イネカメムシの発生量が増加している。他の斑点米カメムシ類と異なり、出穂期に水稲の籾の基部を吸汁して不稔籾を生じさせ、穂が充実せず直立するため、イネカメムシが多発している場合は、穂揃期以降ではなく出穂期から防除することが重要。また、穂揃期以降に加害されると籾の基部が変色した斑点米を生じ、等級格下げの原因となる。
農薬の散布にあたっては散布適期を確認し、周辺作物に飛散しないよう十分注意する。また、農薬の選択にあたっては、使用基準を遵守して適正に使用する。
最新の農薬情報は農林水産省ホームページの「農薬コーナー」の「農薬登録情報提供システム」を参照。
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