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【注意報】斑点米の原因となるカメムシ類 県内全域で多発のおそれ 長野県2025年7月24日

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長野県農業試験場は、斑点米の原因となるカメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月14日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。

図1:アカヒゲホソミドリカスミカメの成虫(体長5~6mm)と図2:アカスジカスミカメの成虫(体長5~6mm)(提供:長野県農業試験場)(提供:長野県農業試験場)

長野県農業試験場によると、6月下旬に実施した畦畔でのすくい取り調査(ネット20回振り)では、斑点米の原因となるカメムシ類(斑点米カメムシ類)の捕獲地点率が全域で83.9%(平年54.9%)と高く、1地点あたりの平均捕獲頭数も12.3頭(平年4.4頭)と多かった。県内における主要種であるアカヒゲホソミドリカスミカメに加え、アカスジカスミカメの捕獲が目立った(表1)。

表1:斑点米カメムシ類の畦畔すくい取り(ネット20 回振)による捕獲状況(6月下旬)

7月上旬に実施した本田でのすくい取り調査(ネット20回振り)では、斑点米カメムシ類の捕獲地点率が全域で69.4%(平年38.2%)と高く、1地点あたりの平均捕獲頭数も6.1頭(平年1.1頭)と多かった。県内における主要種は、従来から確認されているアカヒゲホソミドリカスミカメに加え、アカスジカスミカメの捕獲が目立った(表2)。

表2:斑点米カメムシ類の本田すくい取り(ネット20 回振)による捕獲状況(7月上旬)

県内6カ所に設置した予察灯の調査において6月第2半旬以降、アカヒゲホソミドリカスミカメは上田市、伊那市、南木曽町、須坂市の4地点で平年と比べ多く、アカスジカスミカメは上田市、伊那市、飯田市、須坂市の4地点で、平年と比べ誘殺頭数が非常に多かった(表3)。

表3:予察灯による誘殺消長

7月10日に気象庁が発表した向こう1か月の予報によると、晴れの日が平年並に多く、気温は平年と比べ高くなる見込み。斑点米カメムシ類の活動が今後さらに活発化すると推測される。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)斑点米カメムシ類は、主に出穂期以降に水田内へ侵入するため、一般に出穂の早い品種(あきたこまちや酒米)では被害を受けやすくなる傾向がある。これらの品種を栽培する場合は、特に注意が必要。

(2)出穂期前後の畦畔の草刈りは、雑草に生息する斑点米カメムシ類を水田内に追い込む可能性があるため、原則として実施しないことが望ましい。やむを得ず草刈りを行った場合は、直ちに本田での防除を併せて実施すること。また、登熟期間中(特に乳熟~糊熟期)の畦畔の草刈りも同様に注意が必要。

(3)アカスジカスミカメは、ノビエやホタルイの穂を好むため、水田内の除草を徹底し、発生源の除去に努める。

(4)本田防除において粉剤や乳剤を使用する場合は、出穂後10日目を目安に実施する。なお、斑点米カメムシ類の発生が多い地域では、さらに7~10日後(出穂後17~20日目)に追加防除を行うことが望ましい。

(5)薬剤散布に際しては、すくい取り調査等により発生種を把握したうえで、適切な薬剤を選定する。また、農薬の安全使用基準を遵守し、農薬による危害の防止に努める。薬剤による防除については、「令和7年長野県農作物病害虫・雑草防除基準」を参考とする。

(6)今年は、高温傾向が続いていることから出穂期が平年よりも早まる可能性がある。各ほ場の生育状況に応じて、適期防除に努める。

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