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【特殊報】温州みかん(施設栽培)にワタミヒゲナガゾウムシ確認 静岡県2025年8月5日

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静岡県病害虫防除所は、温州みかん(施設栽培)にワタミヒゲナガゾウムシの被害を確認。これを受けて、8月5日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

図1:樹上から落下した果実(左)と図2:腐敗果に寄生するワタミヒゲナガゾウムシ(提供:静岡県病害虫防除所)図1:樹上から落下した果実(左)と図2:腐敗果に寄生するワタミヒゲナガゾウムシ
(提供:静岡県病害虫防除所)

静岡県病害虫防除所によると、7月に静岡県西部地域での施設栽培の温州みかん(ハウスみかん)において、収穫前の果実が早期着色し、樹上から落下する被害が発生(図1)。樹上の腐敗果や落果には虫が寄生していた(図2)。

ワタミヒゲナガゾウムシの同定を農林水産省名古屋植物防疫所清水支所に依頼した結果、ワタミヒゲナガゾウムシであることが判明した(図3)。同種の発生は県西部地域における一部のハウスみかん園のみで確認。なお、国内では露地みかんでの直接的な被害は確認されていない。

図3:ワタミヒゲナガゾウムシ成虫(提供:静岡県病害虫防除所)図3:ワタミヒゲナガゾウムシ成虫(提供:静岡県病害虫防除所)

ワタミヒゲナガゾウムシは、海外では熱帯・亜熱帯地方を中心に広く世界に分布。国内では、本州、四国、九州と沖縄に分布している。ハウスみかんでは、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、愛媛県、香川県、高知県、和歌山県、徳島県など静岡県を含む計10県で被害が確認されている。

寄主植物として国内では、ハウスみかん、にんにくでの被害が報告。また、海外では、かんきつ類、にんにくの他、アボカド、落花生、ワタ、コーヒー、カカオ、サツマイモ、サトウキビ、ジャガイモ、トウモロコシなど各種作物への被害が報告されている。

ワタミヒゲナガゾウムシの成虫は、体長3~5mm程度で暗~黒褐色のまだら模様を呈し、素早く飛翔する(図3)。幼虫は、体長1.5~5.5mm程度で白色のイモムシ状であるが脚はない。蛹は体長4.5mmで乳白色、卵は0.3~0.5mmで光沢のある白色鶏卵形。

温州みかんでは、同種が生理落果や摘果後の果実に産卵して増殖後、果皮に2~3mmの穴を開けて羽化し(図4)、樹上の健全果実にも産卵する。その後、ふ化幼虫は果実を加害し、早期着色や落果を招く。

図4:摘果におけるワタミヒゲナガゾウムシ成虫の脱出孔(提供:静岡県病害虫防除所)図4:摘果におけるワタミヒゲナガゾウムシ成虫の脱出孔(提供:静岡県病害虫防除所)

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)7月現在、登録農薬はテルスター水和剤(希釈倍数:1000倍、使用時期:収穫前日まで)のみ。成虫発生期に散布する。

(2)生理落果や摘果後の果実は発生源となるため(図5)、袋への密封や園外で埋設する等、適切な除去を徹底する。

図5:ワタミヒゲナガゾウムシの発生源となる生理落果や摘果(提供:静岡県病害虫防除所)図5:ワタミヒゲナガゾウムシの発生源となる生理落果や摘果(提供:静岡県病害虫防除所)

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