【注意報】早植え水稲・普通期水稲に斑点米カメムシ類 多発に注意 佐賀県2025年8月7日
佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部は、早植え水稲および普通期水稲に斑点米カメムシ類が県内で多発のおそれがあるとして、8月6日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
ホソハリカメムシ成虫(提供:佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部)
佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部によると、7月17日~24日に行ったイネ科雑草におけるすくい取り調査(18地点)では、ホソハリカメムシの発生が4.1頭(平年2.1頭)と平年より多い(表1)。発生種は、斑点米産出能力の高い大型カメムシであるホソハリカメムシ、クモヘリカメムシのほか、アカスジカスミカメが主体となる。

九州北部地方の梅雨明けは6月27日と平年(7月19日頃)より22日早かった。また、佐賀市の7月の平均気温は30.1℃と平年(27.2℃)より高く、降水量は43.0mmと平年(366.8mm)より少なかったことから、斑点米カメムシ類の発生に好適な条件だった。
福岡管区気象台が7月31日に発表した九州北部地方の1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高い予想で同虫の発生・加害に好適な条件が続く見込み。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)圃場周辺の畦畔、休耕田、空き地等の雑草は斑点米カメムシ類の増殖・飛来源。出穂直前以降の除草による水田内への誘い込みに伴う被害を防ぐため、除草作業は出穂10日前までに行う。
(2)薬剤防除は乳熟期(穂揃い期の約10日後)を中心に行うが、発生が多い圃場では穂揃い期と乳熟期(穂揃い期の7~10日後)の2回薬剤防除を行う(図1)。

(3)イネカメムシは、他の斑点米カメムシ類と異なり、水稲の出穂始めから籾を吸汁して不稔及び基部斑点米を生じさせる。そのため、出穂前にイネカメムシの発生を認めた圃場では、通常の斑点米カメムシ類の防除適期である穂揃い期~乳熟期の防除だけでなく、発生状況に応じて出穂期の防除を行う。
(4)防除対策の詳細は「佐賀県総合防除計画(佐賀県病害虫防除のてびき)」を参照する。
重要な記事
最新の記事
-
「TACの提案が重要」持続可能な農業のけん引役に JA全農耕種総合対策部・岩田和彦次長に聞く2025年12月1日 -
「農業」「くらし」「地域」「漁業との連携」で優良事例を共有 JAバンク経営者フォーラム 農林中金2025年12月1日 -
12月の野菜生育状況と価格見通し トマト、たまねぎなど平年を上回る見込み 農水省2025年12月1日 -
スーパーの米価 2週ぶりの上昇 5kg4312円2025年12月1日 -
神奈川県産米から誕生「湘南はるみライスウイスキー」販売開始 JAタウン2025年12月1日 -
幻のりんご「広島県産高野りんごフェア」14日まで開催中 JA全農2025年12月1日 -
愛媛オリジナル柑橘「愛媛県産紅まどんなフェア」20日まで開催 JA全農2025年12月1日 -
みやぎ応援ポケモン「ラプラス」コラボ 仙台名産「笹かまぼこ」登場 JAタウン2025年12月1日 -
JAタウンで「福袋」販売開始 年末年始にお得な福袋を多数品揃え2025年12月1日 -
新生活応援「お米5kgプレゼントキャンペーン」実施 ジェイエーアメニティーハウス2025年12月1日 -
VIPユニフォームを岩崎学園の学生がデザイン 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月1日 -
飲食料品値上げ 2025年は2万609品目で2年ぶり2万品目超 帝国データバンク2025年12月1日 -
「NIPPON FOOD SHIFT FES.東京2025」に出店 新米の量り売りとオリジナル米袋制作体験を実施 アサヒパック2025年12月1日 -
第23回JA祭開催 JAかみましき2025年12月1日 -
北海道オープンイノベーションプログラム第3期に採択 輝翠2025年12月1日 -
スペインからの豚肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月1日 -
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2025年12月1日 -
助成総額384万円 2025年度「くらし活動助成基金」贈呈式開催 パルシステム茨城 栃木2025年12月1日 -
宮崎県学校給食会、JA ARUniCoと包括的連携協定を締結 東洋ライス2025年12月1日 -
グッドデザイン賞の「パルシステム給付型奨学金」奨学生新たに12人決定2025年12月1日


































