【注意報】ハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 長野県2025年8月29日
長野県農業試験場は、ハスモンヨトウの県内への飛来頭数が多く、県内全域で大豆、野菜類、花き類、果樹類などへの加害が多発するおそれがあるとして、8月28日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
長野県農業試験場によると、ハスモンヨトウは県内で露地での越冬はできない。暖地で越冬した個体が飛来して世代を重ねて増殖しながら北上し、主に秋に被害が発生すると考えられている。

塩尻市、須坂市に設置しているハスモンヨトウのフェロモントラップへの誘殺頭数が平年と比べ多く、5月第1半旬から8月第3半旬までの累積頭数が平年の2倍以上となっている。特に塩尻市では、ハスモンヨトウの被害が多発した令和6年の誘殺頭数を上回った(表)。ハスモンヨトウは、例年8月頃から飛来頭数が増加し、9月の飛来頭数が最も多くなることから、今後さらに飛来頭数が多くなると推測される(図1)。

同種は広食性で、多くの作物の主に葉を食害し、1頭当たりの摂食量も多く、被害が大きくなる可能性が高いことから注意を要する。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(提供:長野県農業試験場)
(1)ほ場内をよく見回り、早期発見・早期防除に努める。
(2)ハスモンヨトウは卵塊で産卵し、若齢幼虫(写真1)は集団で葉肉を食害して表皮が残るため、葉が白化したように見える(写真2)。このような葉がみられた場合は、同種の発生を疑い、幼虫が確認された場合は速やかに防除を行う。
(3)幼虫の齢が進むと(写真3)、薬剤の効果が低下するため、できるだけ、若齢幼虫期に防除を行う。
(4)農薬を使用する際は、必ず農薬ラベルの記載事項を確認する。
(5)登録農薬の無い作物においては、ふ化前の卵塊(雌成虫の淡茶色の鱗毛でおおわれる)の除去、寄生幼虫の捕殺を行う。
(6)ほ場周辺の雑草は増殖源となるため、除草を徹底する。
(7)施設栽培の野菜、花き類では開口部に防虫ネット(4mm目以下)を設置して、成虫(写真4)の侵入を防ぐ。
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