鋼材によるため池堤体補強工法 解説マニュアルを公開 農研機構2025年11月17日
農研機構は11月14日、高知大学、日本製鉄およびエイト日本技術開発との共同研究の成果をとりまとめた「鋼材によるため池堤体補強工法設計・施工マニュアル」をウェブサイトで公開した。
防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法の施行により、ため池改修工事が全国で計画的かつ集中的に進められている。通常、ため池の堤体を改修する際には、ため池の貯水を完全に落水し、既存の堤体の斜面を掘削する必要がある。
一方、鋼材によるため池堤体補強工法は、堤体に鋼材を打設する工法で、貯水を維持したまま施工することが可能。既存の法面を掘削せずに施工でき、貯水量の減少を回避できる。また、堤体の直下流の施工が発生しないという利点がある。

鋼材を用いた補強工法のうち、ため池の防災工事として施工実績を有する「鋼矢板二重式工法」は、堤体内に鋼矢板を二列打設して、鋼材の頭部同士をタイ材で連結する工法で、二列の鋼矢板とその間に囲まれた堤体を一体化させることで、耐震性能が向上。また、鋼矢板が壁体となることから堤体の遮水性能が向上するが、「鋼矢板二重式工法」を行うには、地区ごとに膨大な時間をかけて設計・施工方法が検討されており、設計・施工方法を一般化したマニュアルの整備が求められていた。

そこで、農研機構は、高知大学と日本製鉄とエイト日本技術開発と共同で「鋼矢板二重式工法」の既往の施工事例を収集し、実験や数値解析等により同工法の耐震性を評価。堤体に要求される性能については農林水産省の指針を参考に、鋼材の仕様については「鋼矢板二重式仮締切設計マニュアル」( (一財)国土技術研究センター(2001))に準拠して設計、施工および維持管理方法等を体系化することで、「鋼材によるため池堤体補強工法設計・施工マニュアル」を公開した。
同マニュアルは、共通編、設計編および施工編は次の通り構成されている。
【共通編】
・すべてのため池への適用
・鋼矢板工法の概念、特徴、耐震補強効果
【設計編】
・要求される性能に対する設計項目
・鋼材および堤体の設計
【施工編】
・鋼矢板および堤体の施工方法
・施工後の維持管理方法等
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