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【特殊報】りんご等にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 長野県2025年11月13日

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長野県農業試験場は、りんご、なし、もも、ぶどう、ブルーベリー他多数の樹木にチュウゴクアミガサハゴロモを県内で初めて確認。これを受けて、11月6日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。

長野県農業試験場によると、10月に北信地域の放置りんご樹周辺で、県内未確認のチュウゴクアミガサハゴロモと思われる成虫を見たという情報が寄せられた。病害虫防除部で現場周辺を巡回したところ、庭先に植栽されたいちじくにおいて多数のチュウゴクアミガサハゴロモと思われる成虫を確認。採取した成虫を農林水産省名古屋植物防疫所に送付し同定を依頼したところ、チュウゴクアミガサハゴロモであることが判明した。その後、北信地域の別の栽培りんご園でも成虫と産卵痕を確認した。

同種は、中国原産で、2017年に大阪府で確認されて以来多くの都府県で発生が報告されている。2025年だけでも、東京都、群馬県、熊本県、富山県、千葉県、奈良県、大阪府、香川県、栃木県、茨城県、滋賀県、高知県、広島県、宮崎県から特殊報が発表されている(10月末現在)。海外では、韓国、トルコ、フランス、ドイツ、イタリアなどで発生の報告がある。

成虫の体長は15mm前後、前翅長は14mm程度。翅の幅が先の方へ行くほど広がり、体型が三角形状となっている。前翅の色は暗い灰褐色から鉄さび色までやや変異がある。前翅の前縁中央付近に小さな三角形の白斑が存在する(図1、2)。

図1、図2:チュウゴクアミガサハゴロモの成虫(提供:長野県農業試験場)(提供:長野県農業試験場)

幼虫は白色で、腹部から背中周りに白い糸状の蝋物質の毛の束を広げる。卵は枝に1列に産み付けられ、マット状になった白色の毛状の蝋物質で覆われる(図3)。

図3:チュウゴクアミガサハゴロモの産卵痕(提供:長野県農業試験場)(提供:長野県農業試験場)

国内の年間世代発生数など、生態は不明な点が多い。食性は幅広く、りんご、なし、もも、ぶどう、ブルーベリー、かき、いちじく、キウイフルーツ等の果樹に加え、花きの宿根アスターも被害を受ける。またカバノキ科やブナ科、モクセイ科などの樹木も利用しており、庭木や街路樹へも着生する。

チュウゴクアミガサハゴロモの成虫および幼虫は枝から樹液を吸汁。発生が多いと排せつ物によるすす病が発生する。雌成虫は寄主植物の枝に、樹皮を裂いて多数の卵を列状に産卵するため、細胞組織が損傷を受けて植物体が衰弱する。確認時は一本の樹に多数の個体が群がっていた(図4)。

図4:いちじくに群がるチュウゴクアミガサ ハゴロモ(提供:長野県農業試験場)(提供:長野県農業試験場)

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇10月現在、対象作物においてチュウゴクアミガサハゴロモを対象とした登録農薬はない。
〇全国的に生息域を急速に拡大させているため、県内でも確認した北信地域以外にも短期間で広がる可能性がある。寄主範囲が広く他県での拡大状況から、北信地域以外、またりんご以外の果樹園でも、冬から来年の春にかけ園地を点検し、産卵痕を見つけ次第切除し、ほ場外で埋却処理等を行う。

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