「水辺のコンテナ」は据え置き型の栽培セットだ。
　一般的な水上花壇というと浮島タイプが多い。しかし、花壇を浮かせるためにはある程度の水深が必要であり、また、重量制限があったり、強風・水流により動いてしまうなどの問題があった。
　「水辺のコンテナ」は、これらの課題を解消し、なおかつ、底面から池の水を給水できるため、灌水の手間や費用も削減できる新商品だ。設置は簡単で、移動や撤去も手軽にできる。また、底面に給水タンクを取り付けることで、池や水辺以外でも灌水の要らない立体花壇として使うこともできる。
　価格が安いのも大きな特長だ。コンテナの原材料は、海外から球根を輸入する際に使われるプラスチック容器をリサイクルしたものだ。このためコストを抑え、環境にもやさしい商品となっている。
　平成24年に上野恩賜公園（東京）、グランモール公園（神奈川）、ハウステンボス（長崎）など全国７カ所で試験導入したところ、「フラワーバリケードとして池への立ち入りを防ぐ効果があった」、「灌水にかかる人件費を大幅に削減できた」など好評だった。
　▽コンテナ（タテ400・ヨコ600・深さ240mm）２基▽不織布コンテナカバー（タテ1000・ヨコ520mm）▽底面シート（タテ610・ヨコ410mm）▽帯状給水シート（タテ100・ヨコ1000mm）、の４点セットに組み立て方法のパンフレット付きで税込み希望小売価格4200円（送料別）。取り付け工事は料金別途。１セットから受注する。
　全国の種苗店などで３月22日から受付を開始。４月上旬から順次出荷・施工する。今後は、同社の通信販売でも園芸愛好家向けに販売する予定だ。
　商品と施工費をあわせて初年度3000万円、３年後１億円の販売をめざしている。
　商品の問い合わせは、購入のみの場合は小売商品統括部（TEL:045-945-8872）、施工も注文する場合は造園緑花部（TEL:045-945-8828）まで。

（写真）
上：「水辺のコンテナ」を利用した水上花壇の設置イメージ
下：セット内容

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