高温下でも高い商品性 大輪パンジー「パシオ」シリーズ サカタのタネ2013年1月15日
サカタのタネは1月10日、高温でも花梗や茎が長くのびずコンパクトな草姿を保てる大輪パンジーの次世代品種「パシオ」シリーズを発表した。
パンジーは国内の年間苗物流通量1億9116万ポットのうち1位となる2937万ポット(15%)を占める人気で、秋から春まで長期間楽しめる花壇用品種として愛好されている。
しかし、夏場には花梗や茎が長くのびたり、花が小さくなる、株ができにくい、などの問題があり、生産現場ではわい化剤や被覆資材を使う必要があるなどの課題があった。
「パシオ」シリーズは、開発までに10年以上を費やした同社自信の新品種で、わい化剤や資材などを使わなくても全期間を通じてコンパクトな草姿で生産でき、商品価値の高い苗物を出荷できる。花輪約8cmで、シリーズ全体の生育・開花ぞろいがよく、各色あわせた一斉出荷にも対応できる。
また、花が斜め上向きに咲く性質があるので店頭での見栄えが良く、開花持続力があるため店もちがよく苗の老化によるロスも大幅に減らすことができる。
同社は「パシオ」シリーズを100周年記念品種として積極的に拡販する方針で、初年度6000万円、3年後には1億円の売上をめざす。「ペチュニアのエコチュニア、プリムラのアプリと併せて新しい花の3P品目で、再び世界をリードしたい」(花統括部)としている。
色のバリエーションは19色あるが今後も増やしていく予定。税込み希望小売価格は、種子が1袋1000粒入りで3780円、苗が512穴セルトレー(450本保証)で5198円。2月1日から全国の種苗店やJAなどを通じて販売し、9月下旬からの早出しに対応できるよう種子は6月上旬、苗は8月上旬に発送する。
(関連記事)
・100周年記念品種16アイテムに注目集まる サカタフェア2013 (2013.01.11)
・高品質・極早生のF1プリムラ「アプリ」 サカタのタネ (2012.12.13)
・1年で最高の花を決める「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー」 2012の受賞者決定 (2012.11.29)
・ミニトマトなど改良品種5点を投入 サカタのタネ (2012.11.02)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































