新農法「鉄コーティング直播」専用機 クボタ2013年8月1日
クボタは7月30日、稲作農業の低コスト化、省力化を実現する新農法として注目されている「鉄コーティング直播」の専用機で、業界初となる6条タイプの「ウエルスター鉄まきちゃん」の販売を発表した。
日本の農業は、高齢化や後継者不足に伴う離農・農地委托の進行により、小規模農家は減少し、その受け皿として、大規模担い手農家が増えると予測される。
就農者の構成が、小規模農家から担い手農家が主体となる構成に変化していけば、より一層の効率化・省力化・低コスト化が求められるようになる。
そのような中、鉄粉でコーティングした種籾を、水田に直接播く「鉄コーティング直播栽培」は、コスト低減や省力化だけでなく、慣行の田植えと併用すれば、苗を移植する田植栽培とは作期がずれるため、経営規模を拡大することも可能となる。 担い手農家を中心に、「鉄コーティング直播」栽培は年々作付面積が拡大している。そうした農家のニーズに対応し、クボタでは業界初の6条タイプの鉄コーティング直播専用機を開発した。
クボタ鉄コーティング直播専用機「ウエルスター鉄まきちゃん」には次のような特長がある。
車体部は、シンプル仕様で低価格のワールドシリーズ田植機にしたことで、従来の多目的田植機と鉄コーティング直播機のセット価格よりも約22%安い価格を実現した。
高速作業時も播種のばらつきを抑え、同じ粒数を一定の等間隔で点状に播種する点播ができるので、田植え同等の間隔・精度で播種できる。
播種、施肥、除草剤散布、水深管理のための溝切り、の4作業を同時に行えるため、作業時間が大幅に短縮する。また肥料や除草剤をピンポイントで散布することで、経費が節約できる。
直播部の主要部品がワンタッチで着脱できる機構になっており、メンテナンスも容易だ。
価格は220万5000円(税込み)。初年度販売目標は600台。平成26年1月1日から発売。
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