土に還る画期的なマルチフィルム トマト栽培に貢献 BASF 2019年9月18日
農作物の生育を向上し、環境負荷を低らすことから、いまや農作物の健全な生産に欠かせないマルチフィルム。独BASF社が提供するマルチの素材「ecovio(R)M2351」は、使用後に土へ還る土壌生分解性プラスチックだ。土壌改良や収穫量の増加、味の向上など世界のトマト栽培に貢献している。
「ecovio(R)M2351」 で作ったマルチフィルムは、土壌中に存在する微生物が、代謝可能な食物としてフィルムの構造を認識するため、収穫後に土壌に鋤き込めるのが特長。一般的なマルチのように、収穫後に回収する必要がないため、労働力とコスト削減につながる。
また、マルチを使わない農法と比較すると、「ecovio(R)M2351」のマルチフィルムを使った場合、トマトの収穫量は15~50%増加し、水の消費量も低減。除草剤を減らしながら雑草を抑制させることができる。
さらに、真菌病(菌類病)に対する作物の抵抗性が高く、収穫時期が早まるほか、品質が安定し、トマトの糖水比を示すBrix値(糖度)が高くなるという。
「ecovio(R) M2351」は、EUの統一規格に則り、土壌生分解性であると認証された最初の素材。2012年に市場に導入され、多くの国で有機農作物の栽培に使われている。
国連食糧農業機関によると、2050年に90億人と増加が予想される世界の人口を養うには、世界の農業生産を70%成長させる必要があるとしている。BASFの農業向けバイオポリマーマーケティング部門のディルク・シュテルケ氏は、「生分解性マルチフィルムは、非分解性フィルムのように土壌を汚染することなく、この課題に貢献できる」とコメントしている。
(写真)BASFの土壌生分解性プラスチック「ecovio(R) M2351」
最新の記事
-
【特集:第66回JA全国女性大会】提言:「政治を語り 要求する」女性部へ――スウェーデンから愛をこめて 姉歯曉 駒澤大学教授2021年1月19日姉歯曉駒澤大学教授は、現在、北欧スウェーデン南部の学園都市・古都ルンドに交換教授として滞在し調査・研究活動を行っている。そんな姉歯教授から、JA...
-
【特集:第66回JA全国女性大会】合言葉は「できることからはじめよう!」加藤和奈 JA全国女性組織協議会会長に聞く2021年1月19日
-
「熱量」伝わらず 農業は「輸出」に期待【検証:菅政権9】2021年1月19日
-
J-REIT業界で初のサステナ・リンクローン契約-農林中央金庫2021年1月19日
-
フランス 大豆の作付け倍増へ 輸入依存脱却2021年1月19日
-
コメの全量買取証明書を発行する大手企業【熊野孝文・米マーケット情報】2021年1月19日
-
霧島市でナシさび色胴枯病確認 鹿児島県2021年1月19日
-
県内で初めてセルリー萎縮炭疽病確認 静岡県2021年1月19日
-
ローズマリーにヨコバイ科の一種を初確認 静岡県2021年1月19日
-
NTT東日本がドローンの新会社設立 農業分野に注力2021年1月19日
-
全農クミックスとAコープ2社が合併 新会社設立へ2021年1月19日
-
酒蔵を飲んで応援 Makuakeで「オンライン日本酒市」開催2021年1月19日
-
「手仕事」がイベントに 好評の「手作り味噌」予約受付中 オイシックス2021年1月19日
-
外出自粛に対応 有機野菜など「旬の野菜BOX」お届け開始 ワタミ2021年1月19日
-
米粉100%でふわもち食感「お米のシフォンケーキ」発売 クイーンズ伊勢丹2021年1月19日
-
「ごちむすび」150円&弁当「ごはん大盛」キャンペーン実施 ファミリーマート2021年1月19日
-
第一次産業に特化した人材支援アプリ「YUIME」Android版を公開2021年1月19日
-
フレッシュな100%ジュース「畑deしぼり」発売 ほぼ日2021年1月19日
-
茨城県・下妻農場で「1棟1組完全貸切」いちご狩り食べ放題スタート2021年1月19日
-
数量、金額ともに増加 ゴルフ場・緑地分野の農薬出荷実績 2020年度2021年1月19日
-
岐阜県安八郡に「空中いちご農園」オープン CFで運用資金募集 ととりべファーム2021年1月19日