太陽電池搭載の農業用ソーラーハウスを千葉県に建設 チェンジ・ザ・ワールド2020年7月1日
農業とエネルギーを融合させたソーラーシェアリング事業などを手がける(株)チェンジ・ザ・ワールドは、耕作放棄地の解消と農業の経営安定へ向けたソリューションとして、太陽光発電システム搭載の次世代農業用ソーラーハウスを千葉県睦沢町に建設している。
近日中に完成予定で、今後は町の観光施設として開発を進めながら、全国の農家や農業法人に販売していく。
千葉県睦沢町に建設中のソーラーハウス
次世代農業用ソーラーハウスは、屋根に太陽光パネルを取り付けた農業用ビニールハウス。ソーラーハウス内の温度管理装置など、ハウスで必要な電力を太陽光パネルの発電電力で運用でき、通年で安定した農作物の生産が可能となる。
ハウスの構造材に太陽光架台を使用するため、通常の農業用ビニールハウスと比べ耐久性にも優れる。また、ハウス内の栽培管理など営農プロセスを自動化し、安定した農業経営を実現する。
千葉県睦沢町のソーラーハウスは高さ2.1m、間口3.6m、奥行き50mで、ソーラーハウス上部には36枚の太陽光パネルを設置。完成後順次大玉トマトの作付けを行うほか、将来的には作業場・直売所・ジューススタンドなどを設置し、観光農園としても運営していく。
次世代農業用ソーラーハウスは、耕作放棄地問題の解消と農業の安定した経営を実現を目指す。
耕作放棄地は年々増え続け、農水省調査では平成27年で42.3万haに拡大しており、同社は農業収益の不安定性と耕作放棄地問題を一体としてとらえ、同社のITノウハウで2つの課題にアプローチしていく。
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