国産農薬散布ドローン「飛助mini」54万円で発売 マゼックス2020年9月11日
農林水産航空協会認定機種を製造する国産ドローンメーカーの(株)マゼックス(大阪府東大阪市)は1つのバッテリーで既存製品の2倍の面積に散布できる、軽量・低燃費・散布性能向上を実現した「飛助mini」を発売した。
飛助mini
現在、国内で使われているドローンの多くが海外メーカー産という状況の中、同社は日本の国土で使うにあたり、本当に必要な機能と性能をとことん極めた「実用性の高いドローン」を普及しようと「飛助mini」を開発した。
安全で低価格
「飛助mini」は、バッテリーコストが従来モデルの約2倍と少ないバッテリーで長時間の飛行が可能。多種多様な作物を生産する中山間地での使いやすさを追求し、最新の制御装置により安全性にも優れている。価格は54万円からと低価格で販売する。
また、4本のアームを折りたたむと助手席に置けるほどコンパクトになり、重量も6キロと軽量化を実現。さらに、機体はminiでも散布性は向上。機体重量を軽くすればするほど、ダウンウォッシュ(降下気流)が弱くなり、風の影響を受けやすくなるため、フレーム構造を一般的な「X」形状ではなく、小型でも充分なダウンウォッシュを確保できるように「十」の構造に改良した。
農薬散布面積を向上

一度の散布で農薬を撒ける面積も向上し、5リットルの容量でも1フライトで60アールのほ場をカバー。最大62.5アールまでのほ場を一度で散布できる。
さらに、丈夫で信頼できる推進部品により、長時間フライト可能でメンテナンス性も向上。動力になるブラスレスモーターやESCは、農薬や水、ほこりなどの過酷な労働条件でも最高のパフォーマンスを発揮できるよう、防水防塵加工や内部冷却機構で構成され、メンテナンス性にも優れている。
この他、液剤農薬はもちろん、粒剤散布装置や肥料・豆粒散布装置を現場であっという間に交換できたり、薬剤投入口が大きいなど農家の声をヒントに細部にまでこだわった機能を盛り込んだ。
山間地で便利なモード
タブレットやモニターを使わずに直感で自動散布飛行が可能。全方向移動、散布装置のON・OFFも全自動でできる。前後移動時だけ散布装置がONになり、ホバリングと横移動は散布装置がOFFになるので薬剤を的確に散布できる。
直進アシストモード
初心者でも簡単に散布できるように、GPSで経路を補正しながら、速度は15kmで固定、散布装置も自動制御し緑線だけを散布する。自動で4メートルの横移動や散布装置が動作するため、作業者が変わっても正確な散布幅で散布ムラを低減する。
飛助の優れた頭脳
最新の制御装置は、液体が揺れても瞬時の判断で安定飛行を継続。2つの気圧計とコンパスを装備し、センサーに不具合が生じてもフライトを維持し安全性・信頼性を高めている。
また、操作性も大幅に向上し、初心者でも落ち着いて操作することができる。自動制御により高度・位置・スピードは一定に保たれ、送信機から手を離せば自動でブレーキをかけてホバリングを始める。
「飛助mini」は54万円から(税別)。
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