2025年に57億米ドルに到達 農業用ドローン市場規模予測2020年10月19日
グローバルインフォメーションは10月16日、市場調査レポート「農業用ドローンの世界市場:用途別 (精密農業、家畜モニタリング)・製品/サービス別・農業環境別・農作物別・コンポーネント別・地域別の将来予測と、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響 (2025年まで)」の販売を開始した。

調査レポートでは、農業用ドローンの市場規模は、2020年の12億米ドルから2025年には57億米ドルに達し、CAGR35.9%で成長すると予測。市場の成長を牽引する要因は、世界人口の増加による食糧供給への圧力と、農業用ドローン開発のためのベンチャー資金の増加がある。
COVID-19が農業用ドローン市場に与える影響
COVID-19パンデミックは世界的な問題となっており、農業用ドローン市場にも影響を与えている。OEM、サプライヤー、エンドユーザー、流通業者など、バリューチェーンの様々な業界専門家からの情報と、2020年第1四半期の農業用ドローンエコシステムにおける企業の財務リリースから見ると、市場は2019年から2020年の間に減少する可能性がある。COVID-19に対応した政府の施策が、製造業やグローバルなサプライチェーンを混乱させ、農業用ドローン市場に直接的、間接的に大きな影響を与えている。この傾向は今後も続くと予想される。業界および政府の規制が長期化した場合、農業用ドローン製造企業は、製造に使用される特定の原材料や部品を入手できなくなる可能性がある。
一方で、エコシステムの専門家は、市場は2021年以降にペースを取り戻し成長すると考えている。
ソフトウェアとサービス部門は高いCAGRで成長
農業用ドローンのソフトウェアおよびサービス市場は、高いCAGRで成長すると予想。これは、ドローンによって収集された情報をデジタル化するためのソフトウェア、分析を提供する新興企業への投資、および投資家による多額の投資により牽引される。さらに、マッピング、イメージング、データ分析ソフトウェアなどを中心とした技術に需要が集まる。
精密農業部門ではフィールドマッピングが最大のシェア
精密農業部門でフィールドマッピングが最大のシェアを占めると予測。フィールドマッピングは、異なる土壌タイプと管理ゾーンにわたる作物の状態を調べて、作物の健康状態と収穫の可能性を把握するのに役立つ。
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