有人監視型ロボットトラクタなどを新たに投入 井関農機2020年12月11日
井関農機は12月9日、同社公式YouTubeで2021年度上期新商品プロモーション動画を公開。持続可能な農業に貢献する注目の商品を新たに投入する。
2021年度上期は「環境に優しい ISEKI エンジン」「農業の持続可能性に貢献するスマート農機・ICT」をテーマに、環境に優しく、より高精度な刈取り作業を実現するコンバイン・HFRシリーズや、省力化や生産性向上に寄与する直進アシスト機能付きトラクタ(RTS25シリーズ)、無人作業を可能とした有人監視型ロボットトラクタ(YJVシリーズ)を本格投入する。

▶高精度刈取りを実現するコンバイン<HFR>シリーズ
主力のコンバイン・HFRシリーズはより使いやすく、精度の高い作業のできるよう、内製エンジンを搭載してモデルチェンジした。新エンジンは同シリーズの従来機と比べ、排気量が約10%アップ。トルクも約5%向上させ、高い負荷でも粘り強い作業を可能とした。さらに、作業状態時にエンジン負荷、揺動棚の層厚に応じて作業回転範囲内(グリーンゾーン)でエンジンの回転を自動的にコントロールする新機能を搭載( HFR339・442はエンジン負荷のみ)。これにより、コーナー旋回や倒伏作業などの低速作業時に唐箕の風量を最適化し、脱穀ロスを低減する。
また、3つの胴を持つツインエイトスレッシャー脱こく部とシーブスクレーパを搭載し、条件適応性を高めた。外装はベースカラーをオーシャンブル―に変更し、高級感のある引き締まったデザインに変更した。
発売型式はHFR339(3条刈 39馬力、希望小売価格576万7300円~682万3300円)、HFR442(4条刈 42馬力、621万6100円~727万2100円)、HFR454(4条刈 54馬力、686万4000円~918万5000円)、HFR466(4条刈 66馬力、840万4000円~1046万1000円)。
発売予定時期は2020年12月、年間販売目標は700台。

▶省力化・生産性向上に寄与するトラクタ(RTS25)
RTSシリーズにGPS(GNSS)を用いて直進作業を行う直進アシストシステム「オペレスタ」を追加した「RTS20-Z」「RTS25-Z」を来年1月から発売する。
主な操作では、ステアリングハンドルをモータで操舵し直進をアシストするので、作業習熟度に左右されず不慣れなオペレータでも正確な直進を可能とした。アシスト操作はハンドルを握りながらレバー1本で操作でき、スイッチ一つで走行の基準線を変更できる。基本性能はRTSシリーズを踏襲し、さらに安全性、メンテナンス性を向上させた。
発売型式はRTS25ZGQ(319万5500円)、RTS25ZQ05(300万300円)、RTS20ZQ(268万9500円)。年間販売目標は100台を見込む。

▶無人作業を可能とした有人監視型ロボットトラクタ<TJV>シリーズ
農業の持続可能性に貢献するスマート農機・ICTでは、全ての機種を横断する自動操舵イノベーションの総称を「ISEKIドリームパイロット」と名付け、自動化技術を折り込んだ有人監視型ロボットトラクタTJV985・755を来年3月から本格投入。同時に自動操舵機能付き有人搭乗型ロボットトラクタも発売し、センシング技術と営農管理システムを合わせた3分野のICT化を加速させる。
有人監視型ロボットトラクタTJV755-R3(75馬力、1320万円)、TJV985-R3(98馬力、1590万9300円)は、使用者訓練を受けた監視者がロボットトラクタを直接目視可能な環境下で自動作業を行うことができる。
有人搭乗型ロボットトラクタTJV755-M1(75馬力、 1045万~1107万7000円)、TJV985-M1(98馬力、1265万3300~1315万9300円)は、自動化Lv1の有人搭乗型ロボットトラクタで、使用者訓練を受けなくてもトラクタに搭乗し、自動作業を行うことができる。
どちらも、GPS(GNSS)の位置情報に対し、無線基地局RTK(リアル・タイム・キネマティック)による補正と、携帯電話を通じて受信するVRS(バーチャル・リファレンス・ステイション)、本機アンテナ内IMUの機体のローリング・ピッチング・ヨーに対する補正で高度な位置補正を行い、高精度な自動運転を実現した。
年間販売目標は30台を目指す。
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