農業データ活用プラットフォーム「MotionBoard」活用 高知工科大学2021年4月22日
データエンパワーメント事業などを手がけるウイングアーク1st(株)は4月20日、バイオマス発電とハウス設備の統合管理による、複合型施設園芸を進めている高知工科大学が、IoPを通じた農業データの活用プラットフォームとしてBIダッシュボード「MotionBoard」を導入し、ダッシュボード画面を農家向けに開発したことを発表した。
高知工科大学が「MotionBoard」上で開発したダッシュボード画面
2018年に始動した「IoPが導くNext次世代型施設園芸農業への進化プロジェクト」で、高知工科大学は、農家の収益最大化を大きな目標として、バイオマス発電やIoPを支える統合管理システムの構築に着手。その中で、ハウス内のCO2濃度、温度、湿度、日射などの環境データをリアルタイムに管理することや、ITの専門家ではない農家が簡単にデータを分析・活用することが課題となっていた。
「MotionBoard」は、データを集約・可視化し、アクションにつなげるBIダッシュボードで柔軟性と拡張性に優れている。同大学は、「MotionBoard」を2020年3月に導入し、ハウス内のCO2濃度、温度、湿度、日射など環境データや、バイオマス発電の発電量やハウスに取り込む廃熱量などを可視化するダッシュボードのプロトタイプを開発。これらのデータを総合的に紐づけながら最適に制御することで、農家の収益を最大化し、若者にとって魅力ある農業の実現をめざしている。
プロトタイプは、次世代型施設園芸農業のライフサイクル全体を網羅する統合管理システム。ハウス内の各種環境データを監視・管理し、適切に栽培できるシステムの構築や排熱のハウスへの二次利用、農作物の出荷・栽培にかかる人件費などの経営指標を一気通貫でデータ分析し、可視化する。農家は、状況に応じて主体的にBIダッシュボード画面を制作・更新でき、的確な環境制御により、農家は安定した出荷量を得られ、収益最大化を図ることが可能になる。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日