仔牛の命を守るクラウドタグシステム提供開始 ライブストック・アグリテクノ2021年6月10日
ライブストック・アグリテクノ株式会社(埼玉県さいたま市)は6月1日、仔牛の活動量を測定する電池不要のクラウド型タグシステム「アットモーメント」の提供を開始した。
60グラムの小型タグは生まれたその日から仔牛の首にかけて使える
「アットモーメント」は仔牛の活動を24時間データ化することで不調の仔牛の早期発見・治療につなげる電池不要の小型タグ型クラウドシステム(特許出願中)。必要な頭数分のタグと、クラウドシステムの利用料だけで運用できるサブスクリプションサービスとして提供する。
成牛に比べ、体調が変化しやすい仔牛の管理は難しく、昼元気だった仔牛が数時間で亡くなってしまうケースも少なくない。畜産農家は仔牛が一頭亡くなることの経済的な損失はもちろん、従業員のメンタルケアも必要になる。「アットモーメント」は、仔牛の首にかけられたタグが、活動量を測定しクラウドサーバーへデータを送信。パソコンやタブレット、スマートフォンなどから、時間や場所を問わずデータを確認できる。自己発電型のタグは電池不要で、バッテリー交換や充電などの手間や費用はかからない。
「アットモーメント」を利用することで、不調の仔牛の早期発見・治療につながり、カルテを共有することで適切な治療や投薬の管理が可能。また、業務効率がアップするため畜産農家の経営を改善し、仔牛の生存率向上により経営的損失を軽減する。導入の際は、仔牛の頭数分の小型タグとデータを送信する中継機を設置するだけでシステムの構築が完了。大掛かりな設備装置は必要はなく、手軽に導入できる。鹿児島県鹿屋市の畜産会社、平松グループで行われた5か月間の実証テストでは、直近の生産効率は97%を実現するなど高い効果が得られた。
日々変化が起こりやすい仔牛に特化したシステム
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