微細藻類由来のバイオスティミュラント「パナケア」発売 横河バイオフロンティア2021年6月23日
横河電機の子会社、横河バイオフロンティア株式会社(東京都武蔵野市)は6月23日、スペインのアルガエナジー社が開発した微細藻類を原料とする「Panacea(パナケア)」などバイオスティミュラントの国内販売を開始。持続可能な農業の実現に向けて、日本の農薬・肥料メーカーに新たな商品を提案する。
バイオスティミュラントの原料となる微細藻類
バイオスティミュラントは植物が本来もつ生命力を高め、環境ストレス耐性の向上により成長を促進して品質を高める物質や微生物の総称。微細藻類は、海洋や湖・河川など多様な環境に生息し、光合成を行う単細胞の微生物で、その強い繁殖力から生物資源としての有効利用が期待されている。
同社が販売するバイオスティミュラントは、制御した条件下で育成された微細藻類を原料に、異なる種の微細藻類を組み合わせ、炭素、アミノ酸、抗酸化物質など植物の成長に必要不可欠な主要養分が最適な割合で抽出されるように配合。成分が偏った肥料の過剰供給や、植物の成長に必要とされる微量な成分の不足が農作物の品質や収量の低下につながるが、「パナケア」などバイオスティミュラントを、水で薄めて土壌、種子、葉面に散布することでバランスの取れた栄養素を植物に与える。また、微細藻類は生産過程で光合成を行うため、大気中の二酸化炭素の削減にもつながる。
同社は、横河電機が100%出資し、1月に設立。植物由来のバイオマス材料の製造・販売と関連するライセンス供与やコンサルティングを事業を手がけており、「パナケア」をはじめバイオスティミュラントの販売を通じて持続可能な社会の実現をめざしている。
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