世界の農機具・灌漑市場 2027年まで年平均成長率4%で成長見込み2021年10月7日
REPORTOCEANは10月5日、世界の農機具・灌漑市場に関する最新レポートを発行。同市場は、2027年までに1213億3000万米ドルに達する見込みで、2021年から2027年の予測期間に4%以上の年平均成長率(CAGR)の成長が見込まれている。
農場の機械化(設備)と灌漑は、世界中で増加する食糧需要を満たすことができる主要な要素。農作物の生産に灌漑や農機具を使うことで、農業投入物を効果的に活用し、土地や労働力の生産性を高めることができる。農業分野への投資の増加、高齢者人口の増加、食品や農業製品の需要の増加、水不足への懸念の高まりなどにより、農機具や灌漑の導入が進んでいる。
水不足の地域では、水の消費量が少なくて済む点滴灌漑が行われいる。例えば、インドでは農務省がバガルコット地区で世界最大の自動化された単一の点滴灌漑プロジェクトを5200万米ドルで建設し、ラムタル・マローラ地区の干ばつに見舞われたフングンドの2万4000ヘクタールに灌漑サービスを提供する予定。オーストラリアでは、農務・水・環境省が3年間で5269万米ドルのパッケージを提供し、農務省は2年間で2976万1000ドル、オーストラリア政府は3年間で4290万4000ドルを受け取る予定。しかし、機器のコストが高いことが、2020~2027年の予測期間における市場の成長を妨げている。また、政府による農業ローン免除やクレジット・ファイナンスなどの支援により、農機具・灌漑の導入・需要が予測期間中の市場成長を促進すると考えられる。
農機具・灌漑の世界市場は、地理的な理由に基づいて、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域に分けられる。北米は、最新の農機具や精密農業の導入や認知度の高さから、市場シェアの点で世界の主要地域となっている。一方、アジア太平洋地域は、2020年から2027年の予測期間において、最も高いCAGRを示すと予想されている。可処分所得の増加、人口増加に伴う食料需要の増加などの要因が、アジア太平洋地域の農機具・灌漑市場の成長見通しに強い親和性をもたらす。
同レポートに含まれる主な企業は次の通り。
John Deere
Cnhインダストリアル
マヒンドラ&マヒンドラ
アグコ株式会社
株式会社クボタ
クレス・クガワ
井関商会
Jcb
Sdfグループ
ヤンマー
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ナスこうがい毛かび病 県内で初めて確認 埼玉県2025年9月9日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県南部地域で多発のおそれ 徳島県2025年9月9日
-
【注意報】ブロッコリー、レタスにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 徳島県2025年9月9日
-
コシヒカリの概算金、3000円追加 安定供給の責任果たす 全農とちぎ2025年9月9日
-
来年6月の米在庫量200万t超の見込み 小泉農相 備蓄制度見直しも2025年9月9日
-
【石破首相退陣に思う】米政策やり残し無念 JA鳥取県中央会・栗原隆政会長2025年9月9日
-
米価 再び上昇 5kg3891円2025年9月9日
-
あるはずのコメがないという事態を想定して買う卸【熊野孝文・米マーケット情報】2025年9月9日
-
国際復興開発銀行発行「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資 JA共済連2025年9月9日
-
鶴岡地域良質米生産推進協議会が作柄検討会を開く JA鶴岡2025年9月9日
-
中国地方の「担い手コンサルティング」累計100件を達成 共同で課題解決へブロック会議を新設 農林中金2025年9月9日
-
「もしもFES渋谷2025」に防災教室ブース出展 巨大地震の疑似体験で備え呼びかけ JA共済連2025年9月9日
-
農業を仕事にする第一歩を応援「新・農業人フェア」15日に開催 農協観光2025年9月9日
-
「令和7年台風第12号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月9日
-
鳥インフル 米マサチューセッツ州など7州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年9月9日
-
中国・四国地方限定 広島県産レモン使用の2商品を発売 ファミリーマート2025年9月9日
-
広島大発スタートアップのプラチナバイオ キユーピーと資本業務提携を締結2025年9月9日
-
ポケットマルシェ 9周年記念「ポケマル収穫祭」30日まで開催中2025年9月9日
-
カニ缶・ゼリーなど「訳ありギフト」最大半額で放出 食品ロス削減も ファミリーマート2025年9月9日
-
9月・10月限定 秋限定の特別な日本酒「ひやおろし」を提案 日本の酒情報館2025年9月9日