GMOドリームウェーブと新たな農福連携に向けた取り組み開始 アグリスト2022年6月27日
農業ロボットベンチャーのAGRIST(宮崎県児湯郡新富町)は、GMOドリームウェーブ(宮崎県宮崎市)と農福連携の新たな取り組みを開始。6月からアグリストの自動収穫ロボットの収穫精度を上げるために必要な「教師データ」を作り出す作業を、GMOドリームウェーブに委託する取り組みを始めた。
ピーマン自動収穫ロボット「L」
GMOドリームウェーブは、GMOインターネットの特例子会社で2017年9月に設立。「自立」と「成長」をキーワードに、障がい者雇用の創出に取り組み、多様な人財が活躍できる、働きやすい環境づくりを推進している。
アグリストのピーマン自動収穫ロボット「L」は、より多くの農家にロボットを使ってもらおうと、機能をシンプルにし手の届きやすい価格のロボット。これを導入することで、人が取り切れなかったピーマンを収穫し、農業の人材不足という課題を解決する。
農業の分野では農業従事者の高齢化により人手不足の問題が深刻で、今後も加速していくと想定される一方、福祉の分野では障害者等の就労や生きがいづくりの場を作ることが課題となっている。こうした状況下で、自動収穫ロボットの活用は新たな働く場を提供につながると考えられる。また、遠隔操作機能を搭載した「L」を活用した企業の農業参入により、身体が不自由な人々が農業分野で活躍し、自信や生きがいを持って社会参画できる「農福連携」の実現が期待される。
GMOドリームウェーブが作成するAIの「教師データ」は、アグリストのピーマン自動収穫ロボット「L」に活用。ロボットが撮影した農作物の画像データをGMOドリームウェーブが取得し果実や果柄を矩形で囲うことで、季節や地域によって、色や形が異なる作物の数多くのデータを「教師データ」として蓄積する。このデータをAIロボットに学習させることで、さらに効率よく自動収穫できるようになる。
また、自動収穫ロボット「L」は自動収穫機能に加え、インターネットを介した遠隔操作機能も追加を予定。今後はこの遠隔操作機能を活用し、GMOドリームウェーブのパートナー(従業員)が、遠隔で農業に参加することも検討している。
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