バイオスティミュラント新製品「ヒートインパクト」発売決定 ファイトクローム2025年3月6日
株式会社ファイトクロームは高温ストレス対策としてのバイオスティミュラント新製品「ヒートインパクト」を2025年4月4日より販売することを決定した。

ヒートインパクト
2024年春、バイオスティミュラント(以下BS)の原料メーカーおよび全国の販売店が集まり、近年の環境変化に対応できる新しいBS開発を目指した研究会(環境ストレス研究会)が発足され、同研究会ではBS原料として注目を浴びている海藻エキスやアミノ酸、その他のBS原料のそれぞれの特性と作用機構を改めて確認し、水稲の高温障害対策(収量減、乳白米などの米質低下)に効果的な資材の探索を行ってきた。
この活動を通じて、海藻やアミノ酸の互いの利点を組み合わせ、高温対策に特化した新製品「ヒートインパクト」は生まれた。
主な成分は、作物の抵抗力をアップする海藻エキスおよび微生物代謝物と、高温時の代謝異常の改善効果と作物の保護作用のあるアミノ酸。高温時の水田で収量や品質の低下を抑えることが実証された。大規模圃場ではドローン散布も可能。

ヒートインパクト作用説明
◎ヒートインパクト製品概要
【肥料の種類】指定混合肥料
【内容量】1ℓ入り/4ℓ入り
【主な対象作物】水稲・大豆・麦類・露地野菜・果樹など
【使用方法】水稲:幼穂形成期~出穂期 100ml/10a 野菜類 果樹類:生育期 100ml/10a
【使用時期】育苗時、生育期 ドローン散布可能
【用途】酷暑対策、収穫物の品質向上、作物の生産性向上
【希望小売価格】1ℓ入り 6,000円、4ℓ入り 22,800円
■効果
植物自身の抵抗力を向上させる「海藻ベース処方A(プライミングタイプ)」と、作物保護に重点をおいた「アミノ酸ベース処方B(リペアタイプ)」を準備し、北海道から九州までそれぞれ気象や品種の異なる圃場で、ドローン散布試験が実施された。
その結果、処方Aは品質(乳白米発生率や食味)低下を防ぐ効果、処方Bは収量低下を防ぐ効果というように、各々の資材に特有の作用が確認された。特に出穂後20日間の高温からくる収量減や品質劣化に対する効果がいずれの処方においても顕著。
■開発
環境ストレス研究会には世界的なBS原料の取り扱い企業が参加している。今回はその中でも味の素ヘルシーサプライから提供されたアミノ酸原料と、アリスタライフサイエンスから提供された海藻抽出物、それに加えファイトクロームが長年技術を蓄積してきた微生物代謝物が採用された。
味の素ヘルシーサプライの関連会社であるアグリテクノ(スペイン)は農業用アミノ酸を取り扱う世界的な企業。アリスタライフサイエンスの親会社であるUPLが事業運営する海藻資材事業はフランスに拠点を置き、長きにわたり全世界へ海藻資材を供給している。
ヒートインパクトの開発にあたっては、パートナー企業の優れたBS資材の作用を改めて現場レベルで実証し、水稲の生産性・品質評価を繰り返し、高温対策資材としての最良のレシピに到達した。
■販売
販売は、環境ストレス研究会所属の販売企業下記10社が行う。(順不同)
株式会社コハタ、株式会社ケーエス、株式会社栗原弁天堂、株式会社バイタルグリーン、日栄商事株式会社、イノチオプラントケア株式会社、山陽薬品株式会社、大信産業株式会社、株式会社喜多猿八、グリーンテック株式会社
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