生産資材:年頭あいさつ2019(農機・資材)
雜賀 慶二(東洋ライス株式会社 代表取締役社長)2019年1月3日
SDGs貢献さらに
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、国内のコメの消費量が減り続ける中、弊社が開発してきた独創的な加工技術により生産されているコメが、市場のシェアを大きく伸ばしております。
コメのとぎ汁による環境汚染を防止することを目的に平成3年に開発したBG無洗米は、コメ全体に占めるシェアが20年前の約9倍にも伸長しました。そして昨年8月には、これまでの普及活動と、それにより得られた環境負荷削減効果が業界のトップランナーであるとして環境省より「エコ・ファースト企業」に認定されるという快挙も達成しました。
一方、BG無洗米のひとつであり、コメが元々持っている健康効果と良食味を両立し、医療費削減を目指して作られた金芽米や金芽ロウカット玄米も、昨年度の生産量が、併せて5万2000tに上り、健康寿命延伸を希求する消費者に徐々に浸透し始めております。
また、それを裏付けるかのように、昨年行われた第65回日本栄養改善学会では東京農業大学の研究チームにより金芽米の便通改善効果が発表され、第57回日本食生活学会では金芽ロウカット玄米の継続摂取で脂質異常が有意に改善されたことが発表されました。このように「ヒト試験」による臨床試験によって、これまで多くの消費者から頂いたレビューにより明らかになっていた体調改善効果が科学的にも実証されたことになります。
コメは加工技術によって本来持っている機能を開花させ、単なる炭水化物を脱皮しただけでなく、「環境保全」、「人々の健康」、更に「無駄を発生させず」、「生物を育む」という、今日、世界の目標となっているSDGs(持続可能な開発目標)に通じており、国連が掲げた2030年までに達成すべき具体的な17項目のうち実に9つもの目標達成に貢献出来ることが明らかとなりました。
今年もコメを通じて持続可能な社会の実現、国民の健康に寄与すべく取り組んで参りますので、倍旧のお引き立てのほどお願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(25)【防除学習帖】 第264回2024年9月7日
-
土壌診断の基礎知識(34)【今さら聞けない営農情報】第264回2024年9月7日
-
シンとんぼ(108)-みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(18)-2024年9月7日
-
(400)通過点で考えること【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年9月6日
-
JA貯金 残高108兆6185億円 農林中金2024年9月6日
-
適用拡大情報 殺虫剤「トルネードエースDF」 FMC2024年9月6日
-
米の需給 「締まる」見込み強まる 米取引関係者の判断 米穀機構2024年9月6日
-
JA沖縄 24年産米の買い取り価格引き上げ2024年9月6日
-
米 集荷現場や販売先と連携 円滑流通に努力 山野JA全中会長2024年9月6日
-
「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2024年9月6日
-
全国トップクラス「うずら卵」産地・豊橋市で「うずらを愛そう。うずLOVE運動」始動2024年9月6日
-
酒どころ新潟・長岡の酒蔵が集結「越後長岡酒の陣」21日に開催2024年9月6日
-
伊勢丹タータンデザインの日本酒「ICHI-GO-CAN」限定発売 Agnavi2024年9月6日
-
「日清ヘルシークリア」日本パッケージングコンテストで食品包装部門賞2024年9月6日
-
「スイカモザイクウイルス検出キット」開発 ウリ科野菜モザイク病の原因ウイルスを迅速診断2024年9月6日
-
鳥インフル ハンガリー2県からの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2024年9月6日
-
第162回特別勉強会『普及拡大に向け、「今」求められる次世代環境制御』開催 植物工場研究会2024年9月6日
-
村上農園 世界小児がん啓発キャンペーンに協賛 11日に広島城をライトアップ2024年9月6日
-
全国の旬のぶどうを食べ比べ「国産ぶどうフェア」10日から開催 JA全農2024年9月6日
-
人手不足の課題解決へ 収穫ロボットをJA全農いわてへレンタル AGRIST2024年9月6日