ミツバチの保護活動に注力-カリフォルニア・アーモンド協会2020年5月22日
世界最大のアーモンド生産地である米カリフォルニア州の生産農家・加工業者で組織するカリフォルニア・アーモンド協会は、アーモンドの受粉に不可欠なミツバチの保護活動に力を入れている。
今年1月、同協会は5つの花粉媒介者保護計画を発表した。農業担当ディレクターであるジョゼット・ルイス博士は、「ミツバチがアーモンド農園にいる短期間、ミツバチの健康を保護・増進することは生産農家にとって必要。農園以外で過ごす10か月についても、ミツバチの健康に大きな影響を与えるパートナーと協業している」と述べる。
同協会は、花粉媒介者や生態系の保護・促進に特化した世界最大の非営利団体「PollinatorPartnership」とパートナーシップを構築。「ミツバチに優しい農業プログラム(BEEプログラム)」や「カリフォルニア・アーモンド・サステナビリティ・プログラム」に取り組み、全ての花粉媒介者に生息環境を提供できる生産農家の拡大に力を入れている。
全米花粉媒介者週間でもBEEプログラムを推進し、6つの特定基準を満たした農家は「ミツバチに優しい農家(Bee friendly)」に認定される。
カリフォルニア・アーモンド協会は、大学・政府機関・養蜂家等と協力して2014年に「ミツバチの最良管理慣行(ミツバチBMP)」を策定。生産中の作物とのバランスをとりながら、アーモンド農園がミツバチにとって安全で歓迎される場所となるよう、受粉プロセスに関わる全ての人に推奨事項を提供している。その結果、生産農家の90%がミツバチBMPを順守している。また、ミツバチの牧草地を2013年以降3万4000エーカー植栽した。今後もミツバチBMPや牧草地植栽等のメリットを伝える活動を展開していく。
さらに、州政府などと協力してミツバチ保護のためのデジタル・マッピング・ツール開発を支援。養蜂家はマップを見ながら巣箱の印を付け、農家や害虫駆除アドバイザーは巣の位置を確認しながら適切に殺虫剤を散布できる。
このほか、ミツバチの健康に関する研究資金も提供。今年は5つの新たな研究を助成する。これまで、ミツバチの健康に影響を与える害虫・病気など125の研究を支援している。
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