長崎県向けのいちご「恋みのり」栽培手順書を作成 農研機構、JA全農ながさき等2020年11月13日
農研機構はJA全農ながさき、長崎県と協力し、イチゴ品種「恋みのり」の安定生産技術の確立に向けて取り組んでおり、それらの成果をまとめた「栽培技術標準作業手順書」を作成。今回の手順書を活用した生産者支援を本格化させる。
標準作業手順書の生理障害を防ぐ対策技術の例
農研機構が平成28年に品種登録出願した「恋みのり」は、連続出蕾性に優れているため収穫ピークが平準化され、果実の秀品率が高く収穫・調製作業の大幅な省力化が期待できる。また、果実硬度が高く輸送性や日持ち性に優れるなどの特徴を持ち、全国各地で普及が進んでいる。
長崎県内では「さちのか」の後継として導入されるなど、令和元年の作付面積は前年の約2.4倍となる55.8ha、売上額は約2.4倍の29億円(JA全農ながさき調べ)と伸長。県全体のイチゴ産出額は2年連続で100億円を突破し、同県の主力品種「ゆめのか」に次ぐ品種として、売り上げに貢献している。
その一方で、従来品の「さちのか」から「恋みのり」に転換を図るにあたり、「恋みのり」の生育特性を踏まえた安定栽培技術の導入が不可欠となっていた。そこで今回、県内各機関と連携し生産者や普及指導者に向けた「恋みのり」の栽培技術標準作業手順書「長崎県限定版」を作成。手順書には栽培暦のほか、親株準備~採苗、育苗、花芽分化~定植、定植後の管理、生理障害対策等の各項目についての技術を説明している。加えて、輸送性を向上させる技術も記載しており、輸出を検討する際にも活用できるとしている。
今後は「恋みのり」を生産している他県とも連携し、それぞれの県に適した手順書の作成にも力を入れていく方針を示した。
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