大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
全国の都市部を中心としたスーパーマーケットで「農家の直売所」を運営する農業総合研究所は、格的な旬を迎える、すいかの6月〜8月の販売動向をまとめた。調査は6月1日~7月18日、同社が全国2000店舗以上のスーパーマーケットで展開する「農家の直売所」の販売データのほか、生産者へヒアリングを実施した。
2023年のすいかの販売数は、「大玉すいか」が2022年と比較して、72.4%と大きく減少。農林水産省の調べによると、すいかの作付面積は30年前のピーク時と比べ、4分の1程度にまで落ち込んでおり、農業総合研究所のデータでも、すいか人気の長期低落傾向が裏付けられた。対照的に販売数を大幅に増やしているのが、小玉すいかの品種「ピノ・ガール」。2023年はその前の年と比べ、146.8%と増加した。
「ピノ・ガール」は、ナント種苗(奈良県橿原市)が16年の歳月をかけて開発した小玉すいか。大玉すいかは8キロから10キロの重さがあるが、ピノ・ガールは2キロ程度で、冷蔵庫にも無理なく入れることができ、単身世帯など家族の数が少ない世帯でも無理なく食べられるサイズ感が支持されている。また、ピノ・ガールのタネの大きさは、普通の小玉すいかの約4分の1で固くないため、気にせずに食べることができる。
ピノ・ガール(写真提供:ナント種苗)
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