静岡、長野のモスファーム生産レタス「見える化」ラベルを取得 モスフードサービス2024年9月30日
モスフードサービスは、モスバーガー店舗で使用する生鮮野菜(モスの生野菜)の安定した調達と産地との協力体制強化を目指し、各地域の生産者と共同で運営するモスファームで、温室効果ガス排出量を削減した野菜の生産を推進。このほど、「モスファームすずなり」(静岡県)と「モスファーム信州」(長野県)で生産するレタスが温室効果ガスの排出量を地域の標準的な農法と比べて20%以上削減していることが認められ、農林水産省が推進する『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』(愛称:みえるらべる)の星3つを取得した。
モスファームが生産する生野菜が『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』取得は、2023年の「モスファームすずなり 広島支店」(広島県)の生産レタス(星1つ)に続くもの。今後、この3つの産地で生産したレタスを使うモスバーガー店舗では、認定水準に応じた「みえるらべる」を店内POPに掲示し、「テリヤキバーガー」や「モス野菜バーガー」、サラダなど生のレタスを使うすべてのメニューでこのレタスを使用する。
「モスファームすずなり」と「モスファーム信州」では、これまで有機肥料主体の栽培をすすめてきたため、多様な土壌微生物を含む活性値の高い良好な農地土壌が形成。緑肥や輪作、たい肥の利用など環境保全型農業を進めることで、土壌への炭素貯留を増進している。
また、生産性の高い栽培を実現することで、農作業に必要な燃料や電力、プラスチック資材も削減。農水省が推進する『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』では、生産段階での炭素の排出量を計算し、地域の標準的な栽培方法と比べて抑制できた排出量や削減率を算出している。今回、この算出で温室効果ガス排出量の削減貢献率が20%以上であると評価され、星3つのラベル表示が可能になった。
同チェーンでは、全国117産地、2379軒(2023年度末)の契約農家から生野菜を調達。しかし天候不順や栽培状況によってモスバーガー店舗の野菜調達が十分でない状況を回避するため、契約農家との共同事業として、同社が一部出資する農地所有適格法人モスファームを展開してきた。『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』取得については、今後、他のモスファームでの取得も積極的に進めていく計画。また、こうした生産方法については、モスファームにとどまらず幅広く契約農家へも情報提供し『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』取得を呼びかける。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































