無人ボートで水稲用除草剤を散布 ヤマハ2017年3月16日
ヤマハ発動機(株)は、水稲栽培での苗移植や直播前後に、遠隔操作で除草剤散布作業が出来る無人ボート「WATER STRIDER」(ウォーターストライダー=あめんぼの意)を開発、4月25日より発売する。
政府は農業生産のコストを現状より4割削減する目標を定め、農業現場ではさらなる作業の機械化や効率化が求められている。
水稲生産では育苗・耕起・施肥・田植・除草・防除・刈取・脱穀など多岐にわたる作業がある。特に田植や直播前後に行う除草剤散布では、畔からの投げ込みなどが行われているが、「WATER STRIDER」は遠隔操作により、容易に水田を滑走して除草剤を散布し、作業の省力化に貢献する。
同社は1987年に産業用無人ヘリを発売し、除草剤や殺虫殺菌剤の空散を行ってきたが、近年は空中からの籾直播も行うなど農作業の省力化に努めてきたが、水田での除草剤散布を無人ボートで行うというものだ。
「WATER STRIDER」は、水田を滑走しながら除草剤を船底より散布する、全長約1.6mの無人ボートだ。エンジン駆動のプロペラによる風で推進し、操縦は専用送信機(免許不要)で行う。
このモデルは、ボートやプール製造などで同社が長年培ってきた技術力を応用し、開発された。艇体技術の一つであるFRP加工技術を活かして設計、視認性を向上させたデザインにしたものだ。
◎「WATER STRIDER」の主な特徴
1.業界初の着脱式の8リットル容量カセットタンクを採用。薬剤補給が容易となった。使用薬剤はフロアブル剤。
2.軽量ボディと艇体形状による優れた滑走性と旋回性を実現した。水深5cm以上で滑走可能。
3.ボート開発技術を応用した画期的な衝撃吸収材(特許出願中)を採用。4.アフターサービスは、全国のヤマハ無人ヘリ取扱店で対応。た部品供給・メンテナンスも充実している、など。
「WATER STRIDER」のメーカー希望小売価格価格は97万2000円(税込)。2017年4月25日より全国発売される。販売予定台数は年間・国内で150台。
(写真)除草剤散布用無人ボート「WATER STRIDER」
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