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コラム:消費者の目

【花ちゃん】

2014.09.05 
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 私が小学生時代を過ごした家は、山を切り崩して造成した団地の中にありました。すぐ裏手は切通しの斜面で、表面はコンクリートと金網で覆われてはいましたが、大雨が降るたびに崩れはしまいかと不安になったものです。

 幸い実家の裏山は大雨で崩れることはありませんでしたが、同じ町内で斜面が崩れ土砂に埋まったお宅がありました。

◇    ◇

 大学生だった1982年7月、長崎は記録的な集中豪雨に見舞われました。梅雨の後半で雨が続いていたところに、短時間に大量の雨が降ったために、長崎市を流れる河川が氾濫し、傾斜地では崖崩れが頻発しました。
 夜になっても両親が帰ってこず、弟と二人で不安な夜を過ごしました。帰り道が浸水したので途中のビジネスホテルに泊まったと連絡があったのは翌朝でした。

◇    ◇

 この災害は長崎大水害と命名されましたが、死者・行方不明者299名のうち、およそ9割にあたる262名が土石流や崖崩れによるものだったのです。現場での捜索は困難を極め、近くにいると、その緊張感は息をするのも憚られるほどでした。
 何十トンもある土砂に人間がスコップで立ち向かう。遅々として進まない救助活動に対する苛立ち。

 広島市北部で発生した土砂災害のニュースに胸を痛めています。なんと多くの方々が犠牲になったことか。被災した方の救助は最優先。また、家を失った方々の救済も急務です。
 一方で、こうした土砂災害を未然に防ぐ方法の研究にも力を注いでいただきたいと心から願っています。

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