【コラム・消費者の目】スーパーとダーウィン2015年7月14日
3か月ほど前、私の家から500メートルぐらいの場所に新しいスーパーがオープンしました。
敷地は前からあるスーパーほどは広くはありませんが、売り場のつくりがずいぶんと違っています。棚の高さが低く、見通しが良いのです。特筆すべきは、惣菜売り場の充実ぶりです。野菜をふんだんに使ったあえ物や煮物、サラダなどが目を引きます。
惣菜の量も一人ないしは二人でちょうど良い大きさです。イートインも充実しており、スーパーで購入したパンと一緒に淹れたてのコーヒーも楽しめるスペースは、店の床面積に対してかなりのスペースを占めているという印象です。単に買い物をするだけでなく、そこでゆっくり時間を使って欲しいという店の気持ちが表れているようです。
代わりに、日用雑貨の売り場はコンパクトにまとまっていますし、棚と棚の間の通路は意外と狭いので、大量買いには向かないと思います。したがって、料理の素材を買い込むのではなく、その日食べる惣菜などを少しだけ買っていく人にはとても魅力的な売り場になっています。
スーパーと言えば、かつては料理の素材や日用品を大量販売し、安値で市場を席巻しましたが、惣菜をはじめとする中食に注力し、食べることを楽しむ場を提供するなど、急速に体質を変えつつあると感じました。ダーウィンの言葉にあるように、強いものが生き残るのではなく、自らを変えることができるものが生き残るのです。スーパーという業態も生き残りをかけて自らを変えているのです。
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