【花ちゃん・消費者の目】母の笑顔2018年10月14日
台風25号が九州北部をかすめて通ったために、私が家族と一緒に乗るはずだった長崎行きの飛行機が欠航してしまいました。台風は土曜日の朝には長崎を通過していたのですが、強風が続いたために欠航となったようです。振替で予約した便も欠航となってしまったので、やむを得ず福岡行きの午後の便に振り替えました。福岡からは高速バスで2時間半程かかります。自宅を出て長崎の実家に到着するまで10時間の長旅になりました。
◇ ◇
実家には母と弟夫婦が暮らしています。来年3月に89歳になる母は、このところ足腰が弱り、物忘れも多くなったと弟から聞かされていました。しかし、私たち家族を笑顔で迎えてくれましたので、ひとまず安心しました。父が肺がんで他界した20数年前は、母は、「弟一家と住んでいると気を遣う」と、同居の不便さを愚痴っていたこともありましたが、今ではすっかり弟夫婦を頼りにしていることがひしひしと伝わってきました。
◇ ◇
母は昔から快活でよく笑う人でした。母と話をしていると細かいところで「あれっ?」という感じがないわけではありませんでしたが、その笑顔は昔と変わりませんでした。弟にしてみれば母が認知症になったらどうしようと不安になるのでしょうが、楽しそうな母の顔を見ていると弟の不安は杞憂ではないかと思えました。
◇ ◇
子供にとって親の老いと向き合うのは決して楽しいものではありません。長崎の坂道で鍛えた足腰の強さが自慢の母親でしたから、杖を突きながらゆっくりゆっくり歩く母に付き合うのは忍耐が必要でした。しかし、老いとはそういうものだと受け入れてしまえば許せるようになりました。今は、母が笑顔でいられるようなことをしてあげたいと思っています。
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