東日本大震災から10年にあたり、ICA会長からメッセージ【JCA週報】2021年4月19日
「JCA週報」は、日本協同組合連携機構(JCA)(会長 中家徹JA全中代表理事会長、副会長 本田栄一 日本生協連代表理事会長)が、各都道府県での協同組合間連携の事例や連携・SDGsの勉強会などの内容、そして協同組合研究誌「にじ」に掲載された内容紹介や抜粋などの情報を、協同組合について考える資料として発信するコーナーです。
今回は、「東日本大震災から10年にあたり、ICA会長からメッセージ」です。
東日本大震災発生から10年となる2021年3月11日、JAグループ宮城は復興記念誌「東日本大震災から10年 支援をチカラに 感謝をカタチに」を発刊しました。
復興記念誌発刊にあたり、国際協同組合同盟(ICA)のアリエル・グアルコ会長が次のメッセージを届けました。
JAグループ宮城の友人の皆様へ
皆様の地域や愛する国の広範な領域に、深刻な被害を与えたあの恐ろしい自然災害から10年が経ちました。震災の凄まじい惨状を映し出した映像の衝撃を、私は今でも思い出します。1万人を超える人命が失われたことは、疑いなくあの大惨事の最も痛ましい結果でした。
あの時、ICAは世界の協同組合に対し、日本の協同組合運動と連携し復興を支援するよう呼びかけました。
今日までに、県内の農地や農業生産が震災前の水準に戻ったことは、すばらしいニュースです。これは、農業協同組合が果たしてきた卓越した役割を示しています。それができたのは、皆様方が地域に根ざした組織であり、人びとの幸福を実現するための指針となる価値と原則を持っているからだと私は確信しています。
日本の協同組合が、ニーズのある人を支援するために常に先頭に立ってきたこと、そして皆様が経験したような危機に直面した、他の地域の国々における災害に対しても、非常に敏感に対応してきたことは、よく知られています。
残念ながらこうした災害は、今後、世界的により頻繁に発生する可能性があります。だからこそ、財政的・人的・技術的な資源を蓄積している協同組合というこの特別な存在が、継続し拡大していかなければなりません。こうした困難な時には、誰も一人では自らを救うことはできないこと、そして最も危機的な状況では、協同こそが唯一の解決策であることを思い出すことが大切です。
間違いなく、宮城そして日本のその他の地域において、人々はさらに強くなり、協同の価値に一層確信を持つようになったと思います。今回、10年の節目となる震災復興記念誌に寄稿する機会をいただいたことに感謝申し上げるとともに、復興に向けた皆様のこれまでの強さと叡智に賛辞を送りたいと思います。どうぞ、この歩みをこれからも続けて行ってください。
2021年2月
ICA会長 アリエル・グアルコ
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