オリ・パラこそ「不要・不急」の見本【原田 康・目明き千人】2021年7月13日
不要、不急の外出は控えてくださいが政府のキャッチフレーズとなって2年を超える。「不要・不急」とは何かを広辞苑で確かめてみた。不要=「必要でないこと、いらないこと」事例として「会費は不要」。不急=「急を要しないこと、さし当たって用のないこと」とある。
東京大会は7月23日から8月8日という真夏の暑い時期にコロナ迄加わった。大会は
メダルが目的のアスリートとビジネス・チャンスとするIOC、JOCや関係者にとっては「必要不可欠で、さし当たっての最大の行事」であるが "その他大勢"にとっては不要、不急の見本である。
長期間外出の自粛をしているのは不要、不急だからではない。各人にとっては必要不可欠でそのために資料も用意をして日程もやり繰りをして段取りをつけたが、往復の電車や少人数の会合でもコロナに感染のリスクがあるので、本人のことよりも家族や職場、周りの人に大きな迷惑をかけることになるので外出を我慢しているのだ。この状態がもう2年も続いていているので社会生活のパターンが大きく狂ってきている。
居酒屋さんがお手上げは目に見えて判りやすいので話題になるが、同じような事が日常の社会生活全体で起きている。皆が外出を我慢しているのに、世界中から人を呼ぶのはオリンピック・パラリンピックが政治とカネが後ろに控えているので中止は出来ないことが判る。
政治家が支持率を上げる手っ取り早い方法はテレビに映ることである。2001年の小泉内閣は小泉純一郎、田中真紀子両氏のテレビ出演が作ったワイドショウ内閣と云われた。菅首相も小池知事もテレビで「不要・不急の外出は控えてください」ただし「オリンピック・パラリンピックの安全対策は万全です。この難しい時期に開催をした東京大会を成功させるため大人だけではなく夏休みの生徒さんもぜひ参加をしてください」と茶の間のテレビで訴えることだ。
発言のご当人は内容が矛盾をしているとは思っていない。
(原田 康)
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