【新組合長に聞く】JAアルプス(富山県)三輪組合長「農家所得向上へ一等米比率向上と新たな園芸作物も」2023年8月1日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は5月27日に選任されたJAアルプス(富山県)の三輪聡組合長に聞いた。
JAアルプス 三輪聡組合長
三輪組合長は直面する課題として、組合員の高齢化に伴う担い手不足を挙げた。「管内3地区のうち2地区は集落営農組織が対応し、1地区ではJAの子会社で耕地を請け負っていますが、条件のよくない農地が多く効率がよくありません。全体的に組織のあり方について方向性を考えなければいけないと考えています」と語る。
北アルプスからの清流など環境に恵まれた米の単作地帯として知られる同JA管内。三輪組合長は、まず農家所得向上に向けて米の品質向上に取り組みたいと話す。「一等米比率の向上を目標に掲げたい。昨年は90%を割ったので今年は94%を目指しています」と強調する。そのため土づくりや水管理、適期収穫など営農情報を小まめにメルマガなどで生産者に小まめに発信している。
さらに園芸作物の拡大にも意欲を示す。「水田フル活用で大麦や大豆づくりをお願いしているが、消費者の望む園芸作物を作ってほしいと農家には話しています」。昨年オープンした農産物直売所「JAアルプス味覚の郷」の来客数や売り上げは順調に伸びているといい、「ラ・フランスやトマトジュースづくりなどにも取り組んでいます。生産者と消費者との懸け橋となって地域の発展に努めたいと思います」と抱負を述べた。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日