農家保管中の農産物損害を補償-全国農業共済協会2016年4月11日
NOSAI団体(農業共済組合、農業共済組合連合会)は平成28年度から農家が納屋などに保管中の農産物を対象に、火災や水害による損害を補償する仕組みを新たに導入する。
昨年9月の関東・東北豪雨では茨城県内の鬼怒川が氾濫し、常総市などでは納屋に保管中の米が流出する被害が多発した。そのため、NOSAI団体はこれまで対象ではなかった、収穫後に保管中の農産物の損害を補償する仕組みを新設することにした。
納屋などの建物総合共済への加入にあわせて、特約として付帯する。対象農産物は、米穀、麦、大豆のうち加入者が選択した品目。共済事故は火災および風水害、雪害その他の自然災害。
補償タイプは(1)Aタイプ(一時保管向け):120日以内で加入者が選択する期間を補償、(2)Bタイプ(通年保管向け):年間を通じて補償、のいずれかから選択する。
AタイプはJAなどへの出荷前の一時保管に対応し、Bタイプは自家販売などのための通年保管に対応する。
共済金は共済事故により収容農産物に被害が発生した場合(1事故1万円を超える損害が発生した場合)、実損害額を共済金として支払い限度額まで支払う。地震等事故は実損害額の30%。
支払い限度額は1口あたり、1建物・1品目につき100万円。加入者の選択により5口(500万円)までの加入を可能とする。地震等事故については1口あたり、1建物・1品目につき30万円が限度。
共済掛金は1建物・1品目・1口あたり、Aタイプが1000円、Bタイプが3000円となっている。
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日