組合員・利用者との接点力を強化 デジタル活用さらに JA共済連 村山美彦理事長2024年8月2日
7月31日に就任したJA共済連の村山美彦理事長は次期3か年計画の取り組みでは組合員・利用者との接点を強化し、「保障充足率」を高めていくことなど就任に当たっての抱負を述べた。
村山理事長
JA共済事業に限らず、農業・農村、JAにとって農業者の減少とJA職員の減少など人手不足が深刻化していることに加え、気候変動にともなう自然災害の多発、さらに金利上昇、デジタル化の進行など「事業環境は転換期を迎えている」と村山理事長は指摘し、安心と満足の提供という使命のために「変革しなければならない」と決意を示した。
事業の大前提は組合員・利用者本位というFD(フィデューシャリー・デューティ)としながらも、職員の満足度とJAの満足度も追求し「3方よしのバランスが必要だ」という。
そのうえで来年度からの次期3か年計画では「保障充足率」を高めることが課題だとした。JA職員とLA数が減少するなかで組合員・利用者が必要とする保障を提供できるよう、チームで対応することやデジタルのさらなる活用で「接点力を強化し使命を果たす」との考えを示した。
そのほか仕事に意欲と情熱を持って働ける環境づくりと、農村地域へのサポート。農業者が減少するなか、JA共済事業としてもJAのファンづくりに力を入れ、地域農業を守っていく人を増やしていきたいと話した。
来年は国連が定めた国際協同組合年。村山理事長は「時代が変わり組合員も職員も協同組合の生い立ちを忘れてしまっているのではないか。共済事業は組合員が組合員を守り合うために始めた」と原点に立ち戻って協同組合の特性を改めてふまえ、その特性を外部に発信していく必要があると指摘した。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日