麦の品質事故防止を強化 全国農協CE協議会2013年6月10日
全国農協カントリーエレベーター協議会は6月7日、東京・大手町のJAビルで第41回総代会を開いた。
◆5?8月に麦のCE品質事故防止月間を新設
同会は、カントリーエレベーター(CE)などの大規模乾燥調製貯蔵施設の管理・運営の改善や利用率の向上などをめざし昭和49年に設立された。現在、39道府県276JAで752施設が会員となっている。
野口好啓会長(JAさが代表理事副組合長)は、「会員施設は全国で計200万トン以上を取り扱っており、JAグループの米麦事業の中核を担っている。稼働率の向上、オペレーターの育成、施設の老朽化などの課題解決にむけて取り組んでいきたい」と今後の会の方向性について述べた。
25年度の事業計画では、[1]運営改善[2]CE品質事故防止対策[3]オペレーター技術向上対策、の3点を柱としている。
[1]では、JA全農生産資材部が行っている「CE総合コンサル」事業にあわせたJAへの支援を27年度まで3年間取り組む。また、運営管理・環境整備コンクールへの支援を強化し、コンクールの実施県を拡大することなどをめざす。
[2]では、従来8月15日から10月15日までを「CE品質事故防止強化月間」としていたが、これを改め、5?8月を「麦のCE品質事故防止強化月間」、8?10月を「米のCE品質事故防止強化月間」として、米麦でそれぞれ強化月間を分けて取り組む。
(写真)
野口好啓会長(JAさが代表理事副組合長)
◆19JA22人が合格 上級オペレーター
同会はCEオペレーター育成とJA内での地位向上を図ろうと、23年度から上級オペレーター認定制度をスタート。初年度は8人の上級オペレーターが誕生した。
当初、認定試験は2年に1度の予定だったが、「制度の周知を図り、多くの人に参加してもらいたい」(野口会長)と、24年度も引き続き実施した。事前に研修会を開くなどして積極的な参加を呼びかけた結果、全国19JA22人が合格。この日の総代会終了後に認定証授与式が行われた。
認定試験は25年度も予定通り実施し、次回は2年後の27年度に行う予定。同会では、各県1人以上が認定試験に参加するよう取り組みを推進したい考えだ。
◇
24年度の合格者は次の通り(敬称略)。
○火力乾燥方式
▽鈴木則宏(宮城・JAみやぎ登米)
▽内川淳一(福島・JA会津みどり)
▽加藤通(栃木・JAしおのや)
▽上山延博(長野・JA上伊那)
▽唐沢優作(長野・JA上伊那)
▽斎藤博和(新潟・JAにいがた岩船)
▽水澤亮輔(新潟・JAえちご上越)
▽竹中和一(岐阜・JAぎふ)
▽近藤和光(岐阜・JA西美濃)
▽濱中博隆(三重・JA伊賀南部)
▽山田忠(福井・JAテラル越前)
▽寺井浩樹(滋賀・JAこうか)
▽苧坂昭夫(香川・JA香川県)
▽岡崎正明(香川・JA香川県)
▽板並正行(福岡・JAみい)
▽渕上賢吾(福岡・JA久留米市)
▽塚本龍(福岡・JA久留米市)
▽淵上直樹(福岡・JAふくおか八女)
▽秋吉寿一郎(福岡・JA福岡京築)
○貯蔵乾燥方式
▽渡辺和昭(宮城・JA加美よつば)
▽桑原大輔(新潟・JA越後さんとう)
▽佐藤敬雄(新潟・JAにいがた岩船)
(写真)
上級オペレーター認定式のようす
(関連記事)
・ほ場から施設まで徹底した品質管理を 現地・ルポ JA福光(富山県)ライスコンビナート(2012.08.10)
・オペレーターの技術・地位向上をめざす 全国農協CE協議会が総代会 (2012.06.06)
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