台湾のコーヒーブームで 光選別機が品質向上に貢献2015年9月25日
近年、台湾ではコーヒーがブームになっており、高品質なコーヒーを提供するために、光選別機を導入するコーヒー会社が増えている。
台湾の年間1人あたりのコーヒー消費量は、2004年に0.55kgだったものが2013年には0.95kgと1.73倍に増えており(FA0統計)、このコーヒーブームに呼応するように、首都台北市ではカフェが続々オープンしている。
コーヒー豆の輸出入・加工などを行うコーヒー会社は、一般的なコーヒーのほか、高品質の豆を輸入し、スペシャリティーコーヒー(高品質コーヒー)として消費者に提供している。この品質を確保する手段の1つとして、コーヒー豆の不良品を除去する光選別機の導入が進んでいる。
コーヒー豆の光選別には、生豆と焙煎後の豆の2種類がある。生豆は、コーヒー豆生産国で除去しきれなかった虫喰い粒や石などの異物を選別し、焙煎後は焙煎不良の豆を除去する。光選別によってコーヒーの味や安全性を高めているということだ。
スペシャリティーコーヒーは、一般的なコーヒーよりも流通量が少ないため、光選別機も小型のタイプが主流となっており、サタケの多用途シュート式光選別機「ピカ選α(アルファ)」(毎時処理能力1トン)の導入ケースが増えている。
「ピカ選α」は、販売価格がUS$25.000(約300万円)と、光選別機のエントリーモデルとして導入しやすい価格であり、日本製であるという信頼感や、操作性の良さなども評価されている。
コーヒー会社の中には、直営のカフェ店内に「ピカ選α」を設置している例もある。台湾でも食の安全に対する消費者の意識が高まっており、店内で選別作業をすることで、来店客に高品質で安全性の高いコーヒーを提供しているという好印象を与えている。
サタケは、今後も国内外を問わず、米麦をはじめ、豆、ナッツ類などまでユーザーの多様な選別ニーズに応えていく考えだ。
問い合わせは、(株)サタケ広報室 TEL:082-420-8501まで。
(写真)カフェ店内の「ピカ選α」
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