輸入小麦 売渡価格4.6%上げ2017年3月8日
29年4月期
農林水産省は3月7日、4月からの輸入小麦の政府売渡価格の改定を発表した。昨年10月から今年3月末までの価格より4.6%引き上げる。
5銘柄の加重平均価格で5万690円となる。昨年10月の改定では1t4万8470円とした。
世界全体の小麦の生産量は7億4800万t(2016/17)で前年比1.7%増加した。期末在庫率は33.6%で世界的に潤沢な在庫と供給量を背景に小麦相場は全体として軟調に推移している。
しかし、主にパン用に使用されるハード系小麦のカナダ産ウェスタン・レッド・スプリングはタンパク質が低めで1等が少なかったことから、価格が昨年10月期の算定価格よりも上昇した。
また、為替が円安で推移し、燃油価格の上昇で海上運賃も上昇したことから価格の引き上げとなった。
外国産小麦の輸入数量は511万t。5銘柄の内訳はハード・セミハード系でカナダ産ウェスタン・レッド・スプリング122万t、アメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング(パン・中華麺用)115万t、アメリカ産ハード・レッド・ウィンター(同)85万t、ソフト系でオーストラリア産スタンダード・ホワイト(うどん、ビスケット、和菓子用など)81万t、アメリカ産ウェスタン・ホワイト(カステラ、ケーキ、天ぷら粉用など)75万tとなっている。
種類別にはハード・セミハード系小麦の政府売渡価格は+9.2%の1t5万2710円、ソフト系は▲5.2%の同4万6390円となる。
政府売渡の輸入小麦価格は27年10月から3期連続で引き下げをしており、今回引き上げても1年前の4月-10月の同5万2610円より低い水準となる。農水省は今回の価格引き上げが消費者物価指数に与える影響は、パンや麺などに占める原料小麦代金割合はそれほど大きくないため、+0.003%程度としている。
重要な記事
最新の記事
-
【26年度畜酪決着の舞台裏】加工補給金上げ12円台 新酪肉近で全畜種配慮2025年12月22日 -
配合飼料供給価格 トン当たり約4200円値上げ 2026年1~3月期 JA全農2025年12月22日 -
鳥インフルエンザ 岡山県で国内8例目2025年12月22日 -
【今川直人・農協の核心】農協の農業経営をめぐる環境変化(3)2025年12月22日 -
日本産米・米加工品の輸出拡大へ 意見交換会「GOHANプロジェクト」設置 農水省2025年12月22日 -
令和7年度スマート農業アクセラレーションサミット開催 JA全農2025年12月22日 -
「JA全農チビリンピック2025」小学生カーリング日本一は「軽井沢ジュニア」2025年12月22日 -
農政無策【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月22日 -
【人事異動】ヤマタネ(2026年1月1日付)2025年12月22日 -
国産食肉シンポジウム「国産食肉が食卓に届くために」開催 日本食肉消費総合センター2025年12月22日 -
岡山県鏡野町と「災害時における無人航空機による活動支援に関する協定」締結 福田農機2025年12月22日 -
「英国The Leafies 2025」粉末緑茶「あらびき茶」が金賞受賞 鹿児島堀口製茶2025年12月22日 -
「かごしまスマートファーマー育成セミナー」令和7年度の受講生募集 鹿児島県2025年12月22日 -
日本トリム 農業用電解水素水整水器を活用 いちご「肥後こまち」販売開始2025年12月22日 -
宅配インフラ活用 地域を見守り子育て応援 九十九里町と連携協定 パルシステム千葉2025年12月22日 -
大分県大分市佐賀関大規模火災お見舞い金100万円を拠出 コープデリ2025年12月22日 -
新春は「いちごと洋梨のケーキ」丹頂鶴をフルーツで表現 カフェコムサ2025年12月22日 -
障害者雇用支援のエスプールと持続可能な農業モデル構築へ概念実証を開始 食べチョク2025年12月22日 -
滋賀県日野町と農業連携協定 生産地と消費地の新たな連携創出へ 大阪府泉大津市2025年12月22日 -
ブラジルCOP30から世界の気候危機を知る 現地イベント報告 パルシステム連合会2025年12月22日


































