暑さ、いもち病に強い 東北向け業務用多収米を育種 農研機構2019年11月28日
農研機構は東北地域に向けて、倒伏しにくく暑さに強い直播栽培に適した多収良食味水稲品種「しふくのみのり」を育成した。
東北地域向けの業務用米に適した多収良食味水稲品種として農研機構がこれまでに育成し、作付けが拡がっている「萌えみのり」は、いもち病や暑さに弱いという欠点があった。こうした問題の克服に取り組んで育成に成功したのが「しふくのみのり」だ。
「しふくのみのり」は「萌えみのり」並みに倒伏に強く、直播栽培に適した多収米。標準的な量の肥料を施用する標肥直播栽培で「ひとめぼれ」より約1割、標準的な量より多い肥料を施用する多肥直播栽培で同約3割の多収となる。
また、「ひとめぼれ」並みの良食味を誇り、登熟期間中の高温にも強い。さらに、いもち病に強く、縞葉枯病にも抵抗性を持つ。栽培適地は東北中部以南で、目安は「ひとめぼれ」の栽培に適した地域。耐冷性が不十分であるため、冷害の発生しやすい地帯では栽培を避ける必要がある。
今後は業務用米に適した品種として、秋田県が令和3年度に200haの作付けを計画。いもち病、縞葉枯病の発生や高温による白未熟粒の発生が問題となっている地域への普及が見込まれる。また、ご飯の食味が良いため、店内炊飯、おにぎり、弁当などの中食・外食への利用にも期待されている。
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