精米表示を「旬」別に切り替え-全農パールライス2021年1月27日
全農パールライスは1月26日、4月から「精米年月日」表示を「上旬・中旬・下旬」表示に切り換えると発表した。

精米・玄米商品は、これまで「精米年月日」(玄米商品の場合は調製年月日)を表示することになっていたが、2020(令和2)年3月に食品表示基準の一部改正で「年月旬(上旬/中旬/下旬)という時期表示が可能となった。
この変更によってこれまで精米年月日が古いという理由だけで廃棄や販売外とされていた商品のロス削減につながるほか、災害発生時など物流混乱時でも在庫調整しやすくなるなど対応能力の向上も期待される。
また、精米工場での生産から納品までを今までより計画的かつ効率的に行うことで深刻化する物流問題の解決とエネルギーの削減につながる。同社は国連のSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも重要な取り組みとして切り換える。
変更時期は4月上旬精米分(調製分)から。対象商品は同社のNB商品の精米、胚芽精米、精選玄米。精米時期の表記方法は「上旬」(1~10日精米)、「中旬」(11~20日精米)、「下旬」(21~月末日精米)。法令上は来年3月末までにすべての商品を切り換えなければならないことになっているため、今後はPB商品も含めて順次切り換えていく。
精米表示の切り換えによって1回あたりの精米量が増えることで、精米工場では土日祝日にも休みが取りやすくなったなど働き方改革の面や、工場設備のメンテナンスに余裕ができたなどの効果もある。小売店では日付ごとの並び替えの負担が少なくなったという。
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