「宇宙ビッグデータ米」栽培に着手 年内に販売 天地人×神明×笑農和2021年4月7日
JAXA認定の宇宙ベンチャー(株)天地人は4月6日、米卸の国内大手(株)神明と農業ITベンチャー(株)笑農和と協業し、 IT技術を活用した「宇宙ビッグデータ米」の栽培に着手することを発表した。
JAXA職員と農業IoT分野に知見のある開発者が設立した天地人は、地球観測衛星のデータを活用した自社開発の土地評価エンジン「天地人コンパス」を使い、衛星データからビニールハウス内の作物に対する日射量の推定やキウイフルーツなど作物の新規ほ場の検討など、農業に関わるプロジェクトを手がけている。一方、笑農和は、稲作の工程で最も時間と労力を要する「水管理」に着目し、「スマホで簡単に水管理」ができるスマート水田サービス「paditch(パディッチ)」を販売。神明は米穀事業に加え、無菌包装米飯・炊飯米等の加工食品の製造販売、水産品や青果流通への参入、外食事業の展開など、食に関わるビジネスを展開している。
日本の農業は、生産者の高齢化、減少により今後の供給力が懸念される中、3社は農業に関わる企業として「米が足りなくなる」ことを危惧。将来的なコメの生産増につながる農業施策として宇宙の技術を活用した農業を確立するプロジェクトを立ち上げた。
3社の強みを活かした米栽培の取り組み「宇宙ビッグデータ米」は、天地人の土地評価エンジン「天地人コンパス」を活用し、収穫量が増えるほ場や、より美味しく育つ可能性のあるほ場を見つけ、スマホで水管理を自動化できる「パディッチ」で適正な水温・水量を維持しながらおいしい米をより多く栽培する。5月に田植えを行い、9月に収穫。年内には神明の店舗「米処 穂」で「宇宙ビッグデータ米」を販売予定。
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日
-
産業用ドローン世界市場 2023年は1兆4124億円に成長予測 矢野経済研究所2024年4月19日
-
バラ酵母使用「一ノ蔵 純米吟醸 プリンセス・ミチコ」数量限定発売 一ノ蔵2024年4月19日