米の相対取引価格 15か月ぶり上昇 21年産4月 農水省公表2022年5月18日
農林水産省は5月17日、2022(令和3)年産米4月の相対取引価格と数量を公表した。
全銘柄の平均価格は60kg当たり1万2797円で前月価格を20円上回った。農水省が公表している米の相対取引価格で前月より上昇したのは2021年産米の21年1月以来、15か月ぶりとなる。
2021(令和2)年産米は出回りの9月が1万5143円、その後12月には1万4896円に下がったが、翌月には1万4903円とわずかだが上昇した。しかし、その後、下落を続け今年3月は1万2777円まで下がった。
ただ、出回りからの年産平均価格は1万2879円で前年産▲1650円となっている。
主食用米の需給改善のため、長期計画的に販売するための保管料を支援するなどの「米穀周年供給事業」を農水省は実施している。
令和2年産では37万tの申請があり、このうちコロナ禍の影響を緩和する「特別枠」を昨年11月に設けた。市場隔離する対策で12万tで実施されている。
また、令和3年産でも長期保管支援の申請は40万tとなっている。
こうしたことから米穀機構が実施している米関係者の米価見通しの判断指数は、向こう3か月見通しで前月より3ポイント増えて「47」、米価水準が高くなるという見方が強まっていた。
取引数量は15万7828t。前月比で50%、対前年比では96%となった。
米の需給環境は改善の兆しが出てきており、全農によると系統の相対取引価格は1月末で底を打ったという。需給を改善するには令和4年産米についても適切な生産量をなる取り組みが求められる。
重要な記事
最新の記事
-
石破首相退陣に思う JAトップと野党議員が語る農政の課題2025年9月11日
-
米の収量で作況に代わる新指標 5年中3年平均値対比 農水省2025年9月11日
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
身近な交通事故を可視化した「交通安全MAP」を公開 特設サイトも開設 JA共済連2025年9月11日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第113回2025年9月11日
-
自然再生をめざす金融アライアンス 新たな指針と技術集を公開 10月9日にシンポジウム 農林中金2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
三重県いなべ市の塩崎圃場が有機JAS「有機農産物」認証取得 KIMOTOファーム2025年9月11日
-
国内ポリオレフィン事業の競争力強化へ基本合意 三井化学、出光興産、住友化学2025年9月11日
-
ぶどうのまちで楽しむ収穫の秋「第33回 巨峰の王国まつり」開催 長野県東御市2025年9月11日
-
「初めて聞く農業者向け 農福連携セミナー」オンラインで開催 日本農福連携協会2025年9月11日
-
「AIエージェント×AI/DXフォーラム~農業」25日に開催 AIデータ社2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日
-
相鉄ブランド野菜「そうてつとれたて便」販売開始「貨客混載」輸送も実施2025年9月11日
-
新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日