精米1キロ当たり20円~31円の流通経費増 全米販が14団体に「米穀流通業界の苦境に理解を」訴え2022年10月7日
輸送費や電力代など様々な経費が高騰する中、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合・木村良理事長)は10月7日、精米1キロ当たりにかかる流通経費が昨年同期に比べて20円~31円程度増えているとして、量販店など14団体に米穀販売事業者の苦境への理解を求める要請を行ったと発表した。
同団体によると、今年産米をめぐる原料代や流通経費を調査したところ、原料代をはじめ輸送費や電力代、人件費などが前年同期に比べて軒並み上昇し、全体で精米1キロ当たり20.07円~31.6円上昇しているとしている。
このうち原料代については、4年産米の価格はいわゆる概算金の上昇で明らかに値上がり傾向にあり、精米1キロ当たりに換算すると前年比で5円~30円上昇しているほか、輸送費は0.5円~4.1円、電力費は0.31円~4円上昇しており、さらに電力費は今後も上昇が続く見込みであるとしている、
こうした状況を受けて、同団体は全国スーパーマーケット協会や日本生活協同組合連合会など14団体に、調査結果を添えた文書を届けた。文書の中では、「4年産米価格の上昇に加えて流通諸経費の高騰もとどまることを知りません。米穀流通業界がこうした影響を被る厳しい環境に直面している窮状に理解をいただきたい」などと訴えている。
同団体が輸送費や燃料費の高騰を受けて、量販店などに理解を求める要請を行うのは、今年3回目。
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