「稲作コンソーシアム」新規参画企業を発表 グリーンカーボン2023年6月22日
Green Carbon株式会社(グリーンカーボン)は、3月にJ-クレジット運営委員会で水田由来のカーボンクレジット創出に関する方法論が採用されたことを受け、クレジットの創出およびカーボンニュートラルの推進を目的に「稲作コンソーシアム」を発足。このほど、NTTコミュニケーションズ、ウォーターセル、ジャスミーの3社が稲作コンソーシアムへ新たに加盟したことを発表した。
カーボンクレジット共創プラットフォーム「稲作コンソーシアム」新規参画企業の合同発表会(6月20日)
3月1日に、J-クレジット運営委員会で「水稲栽培における中干し期間の延長」の方法論が新たに承認された。一方、小規模農家個人がJ-クレジットにプロジェクト登録する際は、登録・クレジット発行費用で数百万円が必要となるほか、登録・申請までの申請書作成や手続きにかかる手間が課題として挙げられる。
そこで同社は4月、日本国内で水田由来のJ-クレジット創出を目的に、 Green Carbon社が参加者を募りまとめて申請、登録する「稲作コンソーシアム」を発足した。開始から2か月で合計約2000ha以上の農家と23社の企業が参画。自然資本による、CO2吸収量をクレジット化することを目指す「ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム」(NCCC)とも連携しながら展開している。
このほど、NTTコミュニケーションズ、ウォーターセル、ジャスミーの3社が新たに加わることで、水田由来のカーボンクレジット創出のシステム化と流通における管理が強化される。
<新規参画企業>
■NTTコミュニケーションズ( IoT技術によるクレジット創出支援)
・IoT技術により、クレジット申請に必要となるエビデンスデータを取得し、申請工数削減とグリーンウォッシュ対策に寄与。
・カーボンクレジットの販売や高付加価値米の販売など流通の側面から支援し、地方活性化やネイチャーポジティブ領域に貢献する新たなカーボンファーミングの形を目指す。
■ウォーターセル(クレジット申請を効率化する営農支援ツール提供)
・農家の中干し期間をデータ管理し過去データや生産管理記録を蓄積することができる営農支援ツール『アグリノート』を活用することで、申請に必要なデータを手間なく準備できる。
・営農支援ツール『アグリノート』とGreen Carbon社のJ-クレジット創出量計測シミュレーションツールを組み合わせた申請支援プログラムを全国の稲作生産へ展開。
■ジャスミー(ブロックチェーンによるクレジット管理)
・ジャスミープラットフォーム上に構築された、ブロックチェーンによるカーボンクレジット取引所によって、信頼性と利便性に優れたクレジットの流通・利用環境を提供。
・更にカーボンクレジットの創出段階から、その過程をブロックチェーン上に記録する事により、より一層信頼性の高いクレジットを流通できる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(91)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(2)2024年5月4日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(9)【防除学習帖】 第248回2024年5月4日
-
土壌診断の基礎知識(18)【今さら聞けない営農情報】第248回2024年5月4日
-
(382)「ファミリー・ビジネス」の生き残り【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年5月3日
-
むらの掟【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第289回2024年5月2日
-
主食用多収品種の「にじのきらめき」が人気になる理由【熊野孝文・米マーケット情報】2024年4月30日
-
令和6年春の叙勲 5人が受章(農水省関係)2024年4月29日
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日