全国作況「101」の平年並み 米穀データバンク予想2023年8月8日
民間調査機関の米穀データバンクは8月7日、2023年産米の収穫予想を発表した。水稲の作柄は全国作況101の平年並みと予想している。
同社は各都道府県別の7月末までの気象データを作況推計プログラムに投入し作況と収穫量を予想した。その結果、2023年産の水稲作柄を全国作況101の「平年並み」と予想した。
地帯別の作況は「やや良」が北海道(作況:104)、東北(同102)、「平年並み」が関東・北陸・東海・近畿・四国(101)、中国(100)、「やや不良」が九州(98)、沖縄(96)の見込み。都道府県別では102~104の「やや良」が14道県、99~101の「平年並み」が28都府県、95~98の「やや不良」が5県の見込みとなっている。
この予想には、6~7月の大雨で発生した浸水・冠水被害は直接反映していない。また、8月以降の高温傾向や台風被害などの天候不順が続いており、高温障害や病害虫発生、今後の台風の動向などが収量と品質に影響することもあるとしている。
水稲作付面積は各県などへの聞き取りで、主食用米の作付面積は124万6000ha、前年産実績より5000ha減と推計している。
水稲の収穫予想は全国平均で10a当たり541kg、収穫量約674万t、前年産より約4万t増加の見込みとなった。
2023年6月から24年7月までの主食用米の供給量は6月末の在庫約197万tと予想収穫量約674万tを加えた約871万tと見込まれる。
7月に策定された需要見通しは約681万tで24年6月末の在庫は同社の推計では約190万tとなる見込みで在庫はさらに縮減し需給均衡となる。
一方、米価の上昇で業務用などで使用減や他の食材への切り替えも懸念されるとして、同社は消費減も懸念する。
収穫予想は今後の天候経過によって上振れ、下振れの余地がある。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日