米の作況指数 全国で101 1ポイント上昇 10月25日現在 農水省2023年11月13日
農林水産省は11月10日、23年産水稲の作付面積と10月25日現在の予想収穫量を発表した。全国の作況指数は101となる見込みで9月25日現在より1ポイント上昇した。
子実用水稲(飼料用米や稲WCSを除く)の作付面積は134万4000haで前年産に比べて1万1000haの減少となった。このうち備蓄米、加工用米、輸出用など新規需要米などを除いた主食用作付面積は124万2000haで前年産にくらべて9000haの減少となった。
全国の10a予想収穫量は533kgで9月25日現在より1kg減の533kgと見込まれた。収量基準は米の大きさが1.7ミリ以上で3等以上となっているが、今年は猛暑の影響による白未熟粒や、カメムシ被害も発生が多く、9月25日現在よりも3等以下となった玄米が増えたことからわずかだが、収量は減った。
その結果、子実用の予想収穫量は716万5000tで前年に比べて10万4000tの減少となる見込み。このうち主食用の予想収穫量は661万tで前年産にくらべて9万1000tの減少と見込まれる。9月25日現在の予想収穫量見込みより1万4000t下方修正となった。
一方、全国の作況指数は101で前回より1ポイント上昇した。近畿、四国で1ポイント、九州で2ポイント増えた。
都道府県別では前回より作況指数が上がったのは19都府県、下がったのは6県だった。
その結果、「やや良」(105~102)が18都道府県、「平年並み」(101~99)が22府県、「やや不良」(98~95)が7県となった。
9月25日時点の調査より収穫量は下がったが作況指数は上がった。これは作況指数は農家が使っているふるい目幅をもとに算出した数値でその平均は1.85ミリ。農水省によると1.85ミリ以上の全国平均割合は97.1%で直近5か年平均より1.4ポイント高くなっている。
とくに九州では十分にもみ数が確保できない状態だったが、9月下旬以降、日照時間、気温とも平年を上回る天候で登熟が進み「平年よりも粒の多い玄米が多くなった」(農水省)としており、1.7ミリ基準で算定する収穫量全体は下がったものの、1.85ミリ基準で算定する作況指数は1ポイント上昇するという結果になった。
10月25日現在時点での刈り取り済み面積は98%。農水省は12月上旬に23年産の確定収穫量などを公表する。
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