業務用米の取引拡大を「米マッチング商談会2023」開催2023年12月21日
米の業務用途への安定取引に向けた「米マッチング商談会2023」(主催:株式会社グレイン・エス・ピー)が12月19日、東京都内で開催された。JAや農業法人など約19社が出展して米づくりなどをPRするとともに、米をめぐる情勢などについてのセミナーも行われた。
「米マッチング商談会2023」は業務用米に特化した米の商談会。
生産者、実需者がお互いの意向を把握、ニーズに応じた取り組みを推進し、業務用米の安定取引がかなうマッチングの場として開催されている。当日は19社がブースを出展し、41社が来場した。それぞれ取引の拡大に向けて商談に励んだ。
1セッション30分で4セッションで行われた個別商談会は、事前予約と当日予約でほとんどのコマが埋まるほどの盛況ぶり。ブース出展社はパネルの展示や試食、サンプルの提供など工夫をこらした商談を行った。ブースを出展したJA佐渡の担当者は「今回で7回目の出展。具体的にはおにぎり屋や弁当屋に向けて、噛めば噛むほど味が広がり、冷めても美味しさが長続きするコシヒカリをPRしたい。」と話した。また、同様に出展した北海道岩見沢市の農業法人は「今回で4回目の出展。首都圏の外食、中食と取引をしたいと思い参加した。次年度以降の北海道米について大変、実のある話ができた。」と話した。ブースに訪れた、東京を中心にオイスターバーなどを25店舗を運営する株式会社 ジャックポットプランニングの担当者は「生産者の顔が見えるお米で特別感をだせたらと思い、店舗で使うお米を探しにきた。納品方法が想像していたのと違い新しい発見があった。」と話す。また、栃木県宇都宮市の米穀店の担当者は「生産者や農業法人と情報交換をしたいと思い参加したが、価格や納品方法などの具体的な話もできた。持ち帰って検討する。」と話した。
また、当日は商談会に先駆けて「コメ業界の現状と将来の変動について」という題目でセミナーを開催。コメ記者・熊野孝文氏が登壇した。セミナーでは、コメ業界の現状の価格や動向を話したあと、コメの先物市場の重要性について説明。先物市場は将来のコメ価格の予測が容易になるだけでなく、価格変動に伴うリスクを回避できることがメリットになると話した。
なお、「米マッチング商談会2023」は今後、大阪、名古屋、仙台でも開催を予定。ブースの出展は無料。詳細は下記リンクから。
セミナーに登壇した熊野孝文氏
(JAcom・コラム)
【熊野孝文・米マーケット情報】
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