米粉営業第二課(通称:コメニ) 活動開始 事業者へ米粉利用を売り込み 農水省2024年4月4日
農林水産省は4月3日、職員有志による米粉利用拡大プロジェクトチーム「米粉営業第二課」(通称:コメニ)の活動開始を発表した。活動の一環として「米粉の日」の4月4日から30日まで省内食堂などで米粉フェアを開く。
 米の需要量が減少傾向にあるなか、新たな米の消費のかたちとして米粉の利用拡大が期待される。ただ、米粉の特徴や利用法が十分に知られていないという課題もある。
米の需要量が減少傾向にあるなか、新たな米の消費のかたちとして米粉の利用拡大が期待される。ただ、米粉の特徴や利用法が十分に知られていないという課題もある。
そのため農水省は事業者に米粉の利用をさらに提案していくため省内横断的な"営業部隊"を結成し、食品事業者から米粉利用の実態や課題をヒアリングし、メニュー提案などを行っていく。
この活動は、意欲ある職員が部局や政策の枠を超えて政策を立案する政策OPEN LABの一環として公募し、現在11名がメンバーとなっている。
チームの名称は「米粉営業第二課」(通称:コメニ)。米粉の利用拡大を担う農産局穀物課米麦流通加工対策室を「本課」とイメージした正式部署ではない愛称。通称はかつての人気テレビドラマを思い出させる「コメニ」と、聞き馴染のあるネーミングとしたという。
課長に就任したのは水産庁漁政部加工流通課の中島絵里子さん。「最近は米粉パンにはまっている」といい、「もちもち感や腹持ちの良さなど、米粉の新しい魅力を伝えていければ」と語る。今後、米粉の"営業"を希望する職員がいればチームメンバーは増えることもあるという。
メンターとして課長補佐に就任したのは鈴木憲和副大臣。「米の消費拡大のためにはマーケットをしっかり作っていくことが大事」と話し、輸出に加えて輸入小麦の米粉への置き換えや、米粉による新商品開発が重要になるなどとして、農水省としても消費拡大に力を入れる考えを示し、「課長をしっかり補佐していきたい」と話す。
職員は業務時間の1割から2割をこの活動にあてる。第1係から第3係まで3つのグループで活動し、来年の3月末までが任期。
農水省によると米粉は油の吸収が少なく、天ぷらや唐揚げを米粉で揚げるとカリッとした食感となるほか、シフォンケーキに使うとみずみずしい食感が得られる。また、ダマにならないので粉をふるう必要がなく調理が簡単などの特徴がある。国産米粉パンを1人1か月5枚食べると食料自給率が1%上がるという。
米粉の需要拡大に向けて加工適性や収量に優れた品種も開発されている。
「ミズホチカラ」はヒノヒカリより4割多収で米粉パンのふくらみがいい。「笑みたわわ」も多収で米粉の粒が小さく良質の米粉となるという。そのほか米粉麺に適した「亜細亜のかおり」なども開発されている。
米粉の需要量は2022年度で4.5万tで2030年度の目標を13万tしている(現行基本計画)。
「コメニ」は今後、食品事業者や外食事業者を個別訪問して、米粉利用を提案する。
わが国で唯一自給が可能な米の消費は食料安全保障にとっても重要だ。コメニの「営業活動」が期待される。
【米粉営業第二課(通称:コメニ)】メンバー
▽磯貝幸利(大臣官房地方課)
▽大島拓海(経営局農地政策課)
▽笠井健太郎(大臣官房新事業・食品産業部新事業・食品産業政策課)
▽倉持未夢(大臣官房広報評価課)
▽児島貴郎(大臣官房秘書課)
▽齊木和恵(大臣官房秘書課)
▽鈴木賢(農産局農産政策部企画課)
▽関口美穂(消費・安全局食品安全政策課)
▽長岡一朗(農産局穀物課)
▽中島絵理子(水産庁漁政部加工流通課)
▽福井敦喜(輸出国際局知的財産課)
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